めっちゃ面白いサイトを発見した。
アルミホイールの真実~軽量ホイールは乗り心地を悪くするというブログだ。
これを見ると以下の結論が出ている。
前提条件
この記事は、タイヤ、サスペンションを変えずに、ホイールだけを軽量化した場合の特性変動について考察したものである。
乗り心地は悪くなる
アルミホイールを軽量化すると、突き上げとロードノイズが増える。揺れに関しては変わらない。揺れはサスのバネによって支配され、ホイールはほとんど関係しないからである。
突き上げとロードノイズ増加に関する具体的な量は、ホイール単体ではなく、ブレーキロータ、キャリパ、ハブ、リンク機構などを含めた、ばね下質量全体の質量をベースとした軽量分の比率で決まる。
例えば、ばね下全体の質量が100kgのとき、ホイールを10kg軽量化したら、乗り心地はおおよそ10%悪化する。
ハンドルの重さは変わらず。高速では直進安定性が悪化
ハンドルの軽さには慣性モーメント(方向軸まわり)とジャイロモーメントの2つが関係する。
慣性モーメントの減少によりハンドルは軽くなるが、変化が小さすぎて体感できない(1Nm以下のきわめて小さいレベル)。
ジャイロモーメントによる影響は低速域ではほとんど体感できず、高速域では直進安定性の悪化要因となる可能性がある。
走りの性能は良くなるが公道ではメリットなし
路面追従性は良くなる。加速性は良くなるが、きわめてわずかである。燃費も良くなるが、数字に出ないごくわずかなレベルである。
加速性向上に関する具体的な量は、車両全体の質量をベースとした軽量化分の比率で決まる。ホイールを10kg軽量化した効果は、トランクの荷物を10kg減らした効果に等しい。
ホイールの回転慣性を軽減した効果は、エンジントルクに対し2桁以上小さいので、全く影響しないとみてよい。
路面追従性に関する具体的な量は、2項同様、ばね下質量全体の質量をベースとした軽量分の比率で改善効果が決まる。
この結論は、「公道レベル」すなわち0-100km/hを10sec程度で加速した場合では、という限定が付く。レースのような加減速の激しい用途では、路面追従性や加速性のメリットが出てくる。
ばね下1キロは、ばね上15キロに匹敵する?
ばね下の1キロは、ばね上でも1キロである。慣性モーメントの1キロなら、ばね上換算で15キロに匹敵するケースがある(慣性モーメントの単位 kgm2 からm2を省略して読む)。従って、この話は次のように言い換えると正しい。
「ばね下の回転慣性質量1キロの軽量化は、バネ上の15キロに匹敵する」
しかしこれは現実的でない。なぜなら、17インチホイールの慣性モーメントは0.3キロ程度で、これを軽量化してもせいぜい0.2キロにしかならず、1キロ低減すること自体が最初から不可能な話だからだ。
路面追従性をよくすると乗り心地が悪くなる
サスペンションからみると、路面追従性がいい、つまりホイールを軽くして動きが良くなればなるほど、ばねの変位が増えて、車体に伝わる力が増える(力=ばね定数×変位)、すわなち、乗り心地が悪化する結果になる。
但し、摩擦による影響でダンパーの動きが悪い場合、つまり、性能の悪いダンパーが使われている場合は、多少動かした方が、等価的なばね定数を下げることができ、乗り心地が向上する可能性がある。
サスペンションやタイヤのバネを柔らかくすることで路面追従性を良くした場合は、乗り心地が良くなる。
違う結果を経験した場合は別のことが原因
ホイールを変えると同時にいろんなものが変わる。最も大きく影響するのが空気圧であり、これが1割変わっただけで、ホイールの影響など吹き飛んでしまう。
ショップでタイヤを脱着すると、空気圧が交換前より高めになる場合がある。すると、ハンドルの重さや加速性、燃費などが体感できるレベルで変化する。
多くの人がこのことを知らないから、軽量ホイールを買った人が、加速が良くなったり、ハンドルが軽くなったのを体感すると、
「これこそが、ホイール軽量化の効果である」
と勘違いしてしまう[1]。
ホイールの影響だけを正確に知るには、タイヤを外す前に空気圧を測っておいて、後で正確に合わせなければならない。ホイールと同時にタイヤを交換してしまった場合は、何の変化を体感しているのか、まったく不明である。
ネット上には数多くのレポートがあるが、こういったことを押さえていない記事は参考にならない。
なるほど~
面白いなこういう分析って。
ちなみにL880Kコペン純正BBSあるけど、こいつまさかの鋳造。
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初代コペン純正BBSは鋳造 |
その証拠にホイールキャップがシルバーです。
これをありがたがって高価で買うのが真のコペン乗り。
同じ値段で鍛造BBSねらえるんじゃね?わらい