コペンL880K解体新書
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コペンL880Knote

コペンの誕生秘話やその生産、コンセプトモデル

2022/12/31

コペン解体新書

t f B! P L

最小のボディに、最大の夢を

新緑の匂い。 朝霧の冷気。 潮の声。 都市の快活。 朝日の力感。 夕陽の哀愁。

どうぞ味わってください、刻々と移り変わる光と風のドラマを、 全感覚で。

 一体感に満ちあふれる痛快な走りの中で。 

それは、あなたのすぐ隣にある、 夢への扉。

そしてそれは、走りを愛し、 スモールカーの可能性に挑んできた私たちDAIHATSU が、 ずっと創りたかった夢のクルマ。

卓越の運動性能とアクティブトップ。

操る楽しさと持つ悦びを、高密度に、誰にも近く。

「最小のボディに、最大の夢を」。その思いが、ここに結晶しました。

世界最小 電動開閉式ハードトップ・オープンスポーツ、 Copen 誕生。


『コペン』誕生のいきさつはダイハツ・デザイン部主査(デザインのまとめ役)の石崎弘文氏の発言を見てみよう。


「社内の商品企画部門からではなく、こんなクルマに乗りたいというデザイナーからの夢から生まれた」

「そもそものきっかけは1999年の東京モーターショー。出品車の準備が始まる1998年の6月頃、デザイナー達から『こんなクルマを作りたい』という希望があった。そこから生まれたのが、ショーに出品された『Kopen』(コペン・市販車と表記が異なる)だった」

「Kopenの安定感や親しみのあるデザインは、初代『オプティ』のスタイリングテーマを追ったもの。量産は決まっていなかったが、デザインは量産を前提に設計要件を満たし、ほぼ市販できるものであった」

「モーターショーの反響がすごかった。結果、経営トップから量産開発へのゴーサインが出た」

最小のボディに、最大の夢を   新緑の匂い。 朝霧の冷気。 潮の声。 都市の快活。 朝日の力感。 夕陽の哀愁。  どうぞ味わってください、刻々と移り変わる光と風のドラマを、 全感覚で。   一体感に満ちあふれる痛快な走りの中で。   それは、あなたのすぐ隣にある、 夢への扉。  そしてそれは、走りを愛し、 スモールカーの可能性に挑んできた私たちDAIHATSU が、 ずっと創りたかった夢のクルマ。  卓越の運動性能とアクティブトップ。  操る楽しさと持つ悦びを、高密度に、誰にも近く。  「最小のボディに、最大の夢を」。その思いが、ここに結晶しました。  世界最小 電動開閉式ハードトップ・オープンスポーツ、 Copen 誕生。    『コペン』誕生のいきさつはダイハツ・デザイン部主査(デザインのまとめ役)の石崎弘文氏の発言を見てみよう。     「社内の商品企画部門からではなく、こんなクルマに乗りたいというデザイナーからの夢から生まれた」  「そもそものきっかけは1999年の東京モーターショー。出品車の準備が始まる1998年の6月頃、デザイナー達から『こんなクルマを作りたい』という希望があった。そこから生まれたのが、ショーに出品された『Kopen』(コペン・市販車と表記が異なる)だった」  「Kopenの安定感や親しみのあるデザインは、初代『オプティ』のスタイリングテーマを追ったもの。量産は決まっていなかったが、デザインは量産を前提に設計要件を満たし、ほぼ市販できるものであった」  「モーターショーの反響がすごかった。結果、経営トップから量産開発へのゴーサインが出た」     この流れがあって、2000年2月から市販に向けて本格的な開発が始まったってことみたい。  量産は決まってなかったのにそれ前提に設計するって気合の入り方がすごいな。  それほどこのコンセプトモデルにかける情熱がハンパないってことだね。  ちなみに1999年の東京モーターショーでの出品車は『KOPEN』で2001年の出品車からは『Copen』の表記になっている。  KOPENという表記は当時のダイハツ新宮社長の発案で「K(軽自動車)のオープンだからKOPENでいいんじゃないか」という感じだったらしい。  市販するにあたって商品企画側から「軽という名前にこだわらずに、より広がりをもたせたいからCompact(コンパクト)なオープンとして、Copenの表記に変わった」  なおダイハツではCopenを「Compact Open Carの略。CoupeとOpenの両方の良さをあわせ持つクルマ」と説明している。      他の担当デザイナー、ダイハツ・デザイン部・第1デザイン室主担当員の山本叔弘氏(初代『オプティ』、3代目ミラ、『ラガー』、『ネイキッド』などのエクステリアを担当していた方)によると、   「私はスポーツカーが好きで、ダイハツに入社以来ずっと、自分の手でスポーツカーを作ってみたいと思っていた。1991年の東京モーターショー出品車『X-021』、97年の『FR-X』にも携わったが、残念ながら量産化には至らなかった」  「そして量産を可能にするために当時の『ミラ』をベースに、プラットフォームを共通化して作ったのが99年の『KOPEN』コンセプトだった」  「当時ダイハツとしても、軽ナンバーワンといわれるスズキを追い越そうというムードがあった。コペンの量産は、ダイハツのイメージをいい方向に導くためのクルマとしてもタイミングが良かった」  (山本氏は初代『オプティ』、3代目ミラ、『ラガー』、『ネイキッド』などのエクステリアを担当している。)  「オープンスポーツカーと言うと、ホンダ『S2000』やマツダ『ロードスター』がありますが、大排気量のエンジンを積んで、加速性能のトップを狙うような、スパルタンでハードなクルマを目指していたわけではないんです」  「小さなクルマで、若い人からお年寄りまで広い年代の方まで、ドライブを楽しむことが出来るクルマ。そして長い期間にわたって所有して、ずっと連れ添っていくような、いわばペットのような存在のクルマに仕上げたかった」という。  「そのためにもスタイリングは親しみを感じるようなデザインにしました」と語る。     コペンのデザインがアウディの『TT』に似ていると言われた山本叔弘氏は、     「意識しなかったと言えば嘘になりますが」  「しかし、もともとは『X-021』や『オプティ』(先代)などでダイハツが使い始めた造形。このお椀を伏せたような造形は、ダイハツのアイデンティティだと思っています」  「TTのデザインはジオメトリックで、直定規とコンパスで描いたようなラインが特徴ですが、これだとすぐに飽きてしまう。買った人がクルマと長く付き合っていくにはもう少し情感的であるべきだと思う」  「結果的に出てきたカタチが似通っているのは否定しませんが、コペンのほうがラインも面作りも情感的でゆるやか。凸面から凹面への変化の仕方などにも気を使っている」  「全体のシルエットもそうなのですが、ディティールに至るまで円や楕円をテーマに使っています。これは初代『オプティ』や1991年の東京モーターショーの『X-021』でも使い、ダイハツのアイデンティティーだと考えています」  「コペンはスポーツカーであり、スポーツカーは機能的なデザインであるべきだと思います。と同時に、円は機能を感じる形だと思うのです。そのために、コペンはヘッドライトからミラー、グリルのパターンにまで円や楕円を多用しています」      「『コペン』のアイデアスケッチを描き始める前に、スタイリングにどのようなことが必要か考えました。コペンは軽自動車ですが、どうしても軽自動車は一般的にチープでペラペラで安っぽいという印象があります。しかし例えばポルシェ『356』やフィアット『500』、ローバー『ミニ』などは小さくてもそれなりの存在感がありますよね?」  「そこから、走りを意識したスタイリング、地面にふんばった感じ、カタマリ感などが必要と考えました。また小さい子供でも絵が描けるようなシンプルなカタチも重要だと思います」  「そしてこのスタイリングにたどり着きました。お椀を伏せたようなカタチで、安定感のあるスタイリング。それでいて親しみも感じる。遠目で見て存在感のあるカタチと面質にもこだわりました」          たしかにオプティは丸っこい。  この流れをくんでのコペンのデザインだったんだね。  確かにコペンは円を意識しているのがよーくわかる。  小さい子供がアンパンマンやドラえもんが好きなのは形が丸だから本能的に親しみやすい形ってことなんだな。  オッパイや乳輪も丸だもんな。  そんな丸や塊感を意識したこんな車に乗りたい!というデザイナーの夢から生まれた車コペン。  いまだに愛されていますよ!狙い通りだ!  まぁその丸いせいでリアの空力が絶望的なんですがそれはしゃーない。    そんなコペンはイギリスでも発売された。  ヨーロッパの基準にあわせるためにエンジンをパワーアップ、内装にはレザーを採用。  日本の軽自動車は自主規制で最高出力が64psまでだが、ヨーロッパでは68psまで認められているのでエンジンをパワーアップ。  最高出力68ps/6000rpmのエンジンは最高速度170km/h。  0km/h-100km/hは11.7秒。  通常のコペンは11.97秒(AT)  新型の現行コペンは12.2秒(CVT)  参考  ホンダ ライフ(ターボ) 18.13 860kg    ちなみに0-400のタイムは以下  D-TOP(樹脂ルーフ無)17.767秒 800kg PWR12.312kg/ps  A-TOP(電動ルーフ)18.341秒 830kg PWR12.968kg/ps  (K-CARスペシャルVo.115より)  驚くべきことに、同じL880Kコペンでも30㎏違うだけで0.6秒近くも差が出るのだ。  やっぱり軽量なのはスポーティーなのだ。  重量の増える補強が嫌いな理由はこれだ。    話が逸れたが続き。  高級感を出すためにシートやドアの内側、ステアリングなどにレザーを使用。  お値段は1万2995ポンド(当時レートで244万円)。  コペンは2002年イギリスで開催されたモーターショーで高い評価を得て、欧州のディーラーからの引き合いも多かった。  右ハンドル車のみの輸出なのでイギリスでの販売が中心、年間1500台程度を見込んでいる。  一部はドイツやオーストラリアでも販売される。  最初は0.66リットルエンジンだったが、のちのヨーロッパ仕様にはDOHC・4気筒1.3リットルが搭載された。  全幅、全高は日本仕様と全く同じだが、64kWを発揮する1.3リットルエンジンを搭載する為、ボンネット上のパワーバルジが大型化。  フロントバンパーの大型化により結果、全長は45mm延長され3440mmになったと共に、排気量の大きい4気筒エンジンを搭載した事により車重も1040kgに増えている。        この愛され続けているコペン、工場はなんと組み立ては熟練技能者の手作りで生産。  少ない車種を効率良く生産するための手法だが、生産台数が少ない車種ならではの味わいもありそうだ。  コペンの販売計画は月間500台でダイハツとしても「台数は期待していない」という。  このため「生産面でも高品質なものを」という思い入れの強いモデルになっていてコペンは専用工場で生産されることになった。  「エキスパートセンター」と呼ばれるもので大阪府池田町にあるダイハツ本社工場である。  生産工程のうち溶接や塗装は通常の量産ラインで行うが、組立だけは社内の難しい技能試験をパスした熟練技能者が手作業で行う。  高技能を要するCO2溶接、アクティブトップ機構の配線・調節、各部の剛性感・操作音・質感の造りこみ、ボディの組付け・組み立て工程を有資格者のみで行っている。  組立ラインではコンピュータの診断、締め付け作業の確実性など、各工程で熟練工が行った作業を自分自身で検査し、作業記録を残すという自己完結工程を取ることで、徹底した品質管理を行う。    アクティブトップなど、精密な組み立てが要求される部分が多いことが専用工場設立のきっかけとなったが、今後はコペンに端を発するダイハツのプレミアムスモール戦略を支える重要拠点となることだろう。  コペンは開発者が夢を追ったクルマであると同時に技能者が磨き上げた腕を披露するクルマでもある。  高品質、スペシャリティ性がコペンのセールスポイントでもあるわけだ。  もう誕生から生産までがこだわりの塊なんだねコペンは。  コペンは10年で約5万8000台を生産していた。        これからは発売されなかったコンセプトモデルのお話。  黄色いレーシーなコンセプトモデル『Copen SARD SPECIAL』  エンジンはYRVのターボエンジンの1.3リットル直4ターボエンジンを搭載し140馬力!  860㎏の車重なのでめちゃ速そう。  リアにGTウィング、サイドにオーバーフェンダーを装着。  じつはこれは全日本GT選手権レースのチューニングカーデモランに出走したワンオフモデル。  あるダイハツのデザイナーは「何とかしてコペン1300を商品化したいと思っています。今回のショーでいい反響を集めたい」と語った。  これがきっかけで英国での1.3リットル版が発売になったのかな?      もう一つのコンセプトモデルはワイドボディの「コペンZZ」。  ZZという文字に、未知数の魅力と走りの実現という思いが込められている。  ワイドボディのコンセプトモデルのコペンZZは、コペンをベースに前後70mmずつトレッドを拡大。さらにポルシェターボなみに張り出した前後フェンダーで全幅は1600mmとなったとともに、前後大型バンパーにより全長は3550mmに延長。  デザイン部担当の永田潤取締役「いつも軽自動車ばかりやっており、コンパクトにまとめる傾向が強かったのですが、今回は我々のパワーを見せよう、ということで“魅力的な踏ん張り感”を表現してみました。デザイン上のキーワードは“塊と力強さ”です」  力強さを表現しながらもコペン本来の可愛らしい持ち味はしっかり継承。  コンセプトモデルという事で各部を軽量化した結果、車重は880kgに押さえられた。  77kWを発揮する1.5リットルDOHCエンジンを搭載する。  なお排気量拡大版コペンの日本投入は、長らく求められているが具体化していない。  ダイハツでは「盛り上がってくれば……」と含みのある発言をしている。  ダイハツ『コペンZZ』のデザインコンセプトは、コペンを基本に踏ん張り感や、線使いで気持ちよさや伸びやかさを表現すること。  ダイハツデザイン部第1スタジオの小貫征吾さんは「軽のコペンの基本的な線使いやグラフィックスは活かしつつ、フェンダーの盛り上がりで踏ん張り感、150mm伸びた全長で気持ちよく伸びやかな線使いをしています。フロント、リアバンパーとも伸びています」と語る。  「インテリアの変更は、基本的には表皮だけですが、より軽快に明るい色使いをしています」   グラマラスなボディとマフラー辺りのバンパーがいいね!  でも社外マフラーにしたら出口サイズが合わないと大変そう笑  いや、そこはメーカーがマフラー出口を合わせてくるか。
コペンのコンセプトアート


この流れがあって、2000年2月から市販に向けて本格的な開発が始まったってことみたい。

量産は決まってなかったのにそれ前提に設計するって気合の入り方がすごいな。

それほどこのコンセプトモデルにかける情熱がハンパないってことだね。

ちなみに1999年の東京モーターショーでの出品車は『KOPEN』で2001年の出品車からは『Copen』の表記になっている。

KOPENという表記は当時のダイハツ新宮社長の発案で「K(軽自動車)のオープンだからKOPENでいいんじゃないか」という感じだったらしい。

市販するにあたって商品企画側から「軽という名前にこだわらずに、より広がりをもたせたいからCompact(コンパクト)なオープンとして、Copenの表記に変わった」

なおダイハツではCopenを「Compact Open Carの略。CoupeとOpenの両方の良さをあわせ持つクルマ」と説明している。



他の担当デザイナー、ダイハツ・デザイン部・第1デザイン室主担当員の山本叔弘氏(初代『オプティ』、3代目ミラ、『ラガー』、『ネイキッド』などのエクステリアを担当していた方)によると、

「私はスポーツカーが好きで、ダイハツに入社以来ずっと、自分の手でスポーツカーを作ってみたいと思っていた。1991年の東京モーターショー出品車『X-021』、97年の『FR-X』にも携わったが、残念ながら量産化には至らなかった」

「そして量産を可能にするために当時の『ミラ』をベースに、プラットフォームを共通化して作ったのが99年の『KOPEN』コンセプトだった」

「当時ダイハツとしても、軽ナンバーワンといわれるスズキを追い越そうというムードがあった。コペンの量産は、ダイハツのイメージをいい方向に導くためのクルマとしてもタイミングが良かった」

(山本氏は初代『オプティ』、3代目ミラ、『ラガー』、『ネイキッド』などのエクステリアを担当している。)

「オープンスポーツカーと言うと、ホンダ『S2000』やマツダ『ロードスター』がありますが、大排気量のエンジンを積んで、加速性能のトップを狙うような、スパルタンでハードなクルマを目指していたわけではないんです」

「小さなクルマで、若い人からお年寄りまで広い年代の方まで、ドライブを楽しむことが出来るクルマ。そして長い期間にわたって所有して、ずっと連れ添っていくような、いわばペットのような存在のクルマに仕上げたかった」という。

「そのためにもスタイリングは親しみを感じるようなデザインにしました」と語る。


コペンのデザインがアウディの『TT』に似ていると言われた山本叔弘氏は、


「意識しなかったと言えば嘘になりますが」

「しかし、もともとは『X-021』や『オプティ』(先代)などでダイハツが使い始めた造形。このお椀を伏せたような造形は、ダイハツのアイデンティティだと思っています」

「TTのデザインはジオメトリックで、直定規とコンパスで描いたようなラインが特徴ですが、これだとすぐに飽きてしまう。買った人がクルマと長く付き合っていくにはもう少し情感的であるべきだと思う」

「結果的に出てきたカタチが似通っているのは否定しませんが、コペンのほうがラインも面作りも情感的でゆるやか。凸面から凹面への変化の仕方などにも気を使っている」

「全体のシルエットもそうなのですが、ディティールに至るまで円や楕円をテーマに使っています。これは初代『オプティ』や1991年の東京モーターショーの『X-021』でも使い、ダイハツのアイデンティティーだと考えています」

「コペンはスポーツカーであり、スポーツカーは機能的なデザインであるべきだと思います。と同時に、円は機能を感じる形だと思うのです。そのために、コペンはヘッドライトからミラー、グリルのパターンにまで円や楕円を多用しています」


「『コペン』のアイデアスケッチを描き始める前に、スタイリングにどのようなことが必要か考えました。コペンは軽自動車ですが、どうしても軽自動車は一般的にチープでペラペラで安っぽいという印象があります。しかし例えばポルシェ『356』やフィアット『500』、ローバー『ミニ』などは小さくてもそれなりの存在感がありますよね?」

「そこから、走りを意識したスタイリング、地面にふんばった感じ、カタマリ感などが必要と考えました。また小さい子供でも絵が描けるようなシンプルなカタチも重要だと思います」

「そしてこのスタイリングにたどり着きました。お椀を伏せたようなカタチで、安定感のあるスタイリング。それでいて親しみも感じる。遠目で見て存在感のあるカタチと面質にもこだわりました」


最小のボディに、最大の夢を   新緑の匂い。 朝霧の冷気。 潮の声。 都市の快活。 朝日の力感。 夕陽の哀愁。  どうぞ味わってください、刻々と移り変わる光と風のドラマを、 全感覚で。   一体感に満ちあふれる痛快な走りの中で。   それは、あなたのすぐ隣にある、 夢への扉。  そしてそれは、走りを愛し、 スモールカーの可能性に挑んできた私たちDAIHATSU が、 ずっと創りたかった夢のクルマ。  卓越の運動性能とアクティブトップ。  操る楽しさと持つ悦びを、高密度に、誰にも近く。  「最小のボディに、最大の夢を」。その思いが、ここに結晶しました。  世界最小 電動開閉式ハードトップ・オープンスポーツ、 Copen 誕生。    『コペン』誕生のいきさつはダイハツ・デザイン部主査(デザインのまとめ役)の石崎弘文氏の発言を見てみよう。     「社内の商品企画部門からではなく、こんなクルマに乗りたいというデザイナーからの夢から生まれた」  「そもそものきっかけは1999年の東京モーターショー。出品車の準備が始まる1998年の6月頃、デザイナー達から『こんなクルマを作りたい』という希望があった。そこから生まれたのが、ショーに出品された『Kopen』(コペン・市販車と表記が異なる)だった」  「Kopenの安定感や親しみのあるデザインは、初代『オプティ』のスタイリングテーマを追ったもの。量産は決まっていなかったが、デザインは量産を前提に設計要件を満たし、ほぼ市販できるものであった」  「モーターショーの反響がすごかった。結果、経営トップから量産開発へのゴーサインが出た」     この流れがあって、2000年2月から市販に向けて本格的な開発が始まったってことみたい。  量産は決まってなかったのにそれ前提に設計するって気合の入り方がすごいな。  それほどこのコンセプトモデルにかける情熱がハンパないってことだね。  ちなみに1999年の東京モーターショーでの出品車は『KOPEN』で2001年の出品車からは『Copen』の表記になっている。  KOPENという表記は当時のダイハツ新宮社長の発案で「K(軽自動車)のオープンだからKOPENでいいんじゃないか」という感じだったらしい。  市販するにあたって商品企画側から「軽という名前にこだわらずに、より広がりをもたせたいからCompact(コンパクト)なオープンとして、Copenの表記に変わった」  なおダイハツではCopenを「Compact Open Carの略。CoupeとOpenの両方の良さをあわせ持つクルマ」と説明している。      他の担当デザイナー、ダイハツ・デザイン部・第1デザイン室主担当員の山本叔弘氏(初代『オプティ』、3代目ミラ、『ラガー』、『ネイキッド』などのエクステリアを担当していた方)によると、   「私はスポーツカーが好きで、ダイハツに入社以来ずっと、自分の手でスポーツカーを作ってみたいと思っていた。1991年の東京モーターショー出品車『X-021』、97年の『FR-X』にも携わったが、残念ながら量産化には至らなかった」  「そして量産を可能にするために当時の『ミラ』をベースに、プラットフォームを共通化して作ったのが99年の『KOPEN』コンセプトだった」  「当時ダイハツとしても、軽ナンバーワンといわれるスズキを追い越そうというムードがあった。コペンの量産は、ダイハツのイメージをいい方向に導くためのクルマとしてもタイミングが良かった」  (山本氏は初代『オプティ』、3代目ミラ、『ラガー』、『ネイキッド』などのエクステリアを担当している。)  「オープンスポーツカーと言うと、ホンダ『S2000』やマツダ『ロードスター』がありますが、大排気量のエンジンを積んで、加速性能のトップを狙うような、スパルタンでハードなクルマを目指していたわけではないんです」  「小さなクルマで、若い人からお年寄りまで広い年代の方まで、ドライブを楽しむことが出来るクルマ。そして長い期間にわたって所有して、ずっと連れ添っていくような、いわばペットのような存在のクルマに仕上げたかった」という。  「そのためにもスタイリングは親しみを感じるようなデザインにしました」と語る。     コペンのデザインがアウディの『TT』に似ていると言われた山本叔弘氏は、     「意識しなかったと言えば嘘になりますが」  「しかし、もともとは『X-021』や『オプティ』(先代)などでダイハツが使い始めた造形。このお椀を伏せたような造形は、ダイハツのアイデンティティだと思っています」  「TTのデザインはジオメトリックで、直定規とコンパスで描いたようなラインが特徴ですが、これだとすぐに飽きてしまう。買った人がクルマと長く付き合っていくにはもう少し情感的であるべきだと思う」  「結果的に出てきたカタチが似通っているのは否定しませんが、コペンのほうがラインも面作りも情感的でゆるやか。凸面から凹面への変化の仕方などにも気を使っている」  「全体のシルエットもそうなのですが、ディティールに至るまで円や楕円をテーマに使っています。これは初代『オプティ』や1991年の東京モーターショーの『X-021』でも使い、ダイハツのアイデンティティーだと考えています」  「コペンはスポーツカーであり、スポーツカーは機能的なデザインであるべきだと思います。と同時に、円は機能を感じる形だと思うのです。そのために、コペンはヘッドライトからミラー、グリルのパターンにまで円や楕円を多用しています」      「『コペン』のアイデアスケッチを描き始める前に、スタイリングにどのようなことが必要か考えました。コペンは軽自動車ですが、どうしても軽自動車は一般的にチープでペラペラで安っぽいという印象があります。しかし例えばポルシェ『356』やフィアット『500』、ローバー『ミニ』などは小さくてもそれなりの存在感がありますよね?」  「そこから、走りを意識したスタイリング、地面にふんばった感じ、カタマリ感などが必要と考えました。また小さい子供でも絵が描けるようなシンプルなカタチも重要だと思います」  「そしてこのスタイリングにたどり着きました。お椀を伏せたようなカタチで、安定感のあるスタイリング。それでいて親しみも感じる。遠目で見て存在感のあるカタチと面質にもこだわりました」          たしかにオプティは丸っこい。  この流れをくんでのコペンのデザインだったんだね。  確かにコペンは円を意識しているのがよーくわかる。  小さい子供がアンパンマンやドラえもんが好きなのは形が丸だから本能的に親しみやすい形ってことなんだな。  オッパイや乳輪も丸だもんな。  そんな丸や塊感を意識したこんな車に乗りたい!というデザイナーの夢から生まれた車コペン。  いまだに愛されていますよ!狙い通りだ!  まぁその丸いせいでリアの空力が絶望的なんですがそれはしゃーない。    そんなコペンはイギリスでも発売された。  ヨーロッパの基準にあわせるためにエンジンをパワーアップ、内装にはレザーを採用。  日本の軽自動車は自主規制で最高出力が64psまでだが、ヨーロッパでは68psまで認められているのでエンジンをパワーアップ。  最高出力68ps/6000rpmのエンジンは最高速度170km/h。  0km/h-100km/hは11.7秒。  通常のコペンは11.97秒(AT)  新型の現行コペンは12.2秒(CVT)  参考  ホンダ ライフ(ターボ) 18.13 860kg    ちなみに0-400のタイムは以下  D-TOP(樹脂ルーフ無)17.767秒 800kg PWR12.312kg/ps  A-TOP(電動ルーフ)18.341秒 830kg PWR12.968kg/ps  (K-CARスペシャルVo.115より)  驚くべきことに、同じL880Kコペンでも30㎏違うだけで0.6秒近くも差が出るのだ。  やっぱり軽量なのはスポーティーなのだ。  重量の増える補強が嫌いな理由はこれだ。    話が逸れたが続き。  高級感を出すためにシートやドアの内側、ステアリングなどにレザーを使用。  お値段は1万2995ポンド(当時レートで244万円)。  コペンは2002年イギリスで開催されたモーターショーで高い評価を得て、欧州のディーラーからの引き合いも多かった。  右ハンドル車のみの輸出なのでイギリスでの販売が中心、年間1500台程度を見込んでいる。  一部はドイツやオーストラリアでも販売される。  最初は0.66リットルエンジンだったが、のちのヨーロッパ仕様にはDOHC・4気筒1.3リットルが搭載された。  全幅、全高は日本仕様と全く同じだが、64kWを発揮する1.3リットルエンジンを搭載する為、ボンネット上のパワーバルジが大型化。  フロントバンパーの大型化により結果、全長は45mm延長され3440mmになったと共に、排気量の大きい4気筒エンジンを搭載した事により車重も1040kgに増えている。        この愛され続けているコペン、工場はなんと組み立ては熟練技能者の手作りで生産。  少ない車種を効率良く生産するための手法だが、生産台数が少ない車種ならではの味わいもありそうだ。  コペンの販売計画は月間500台でダイハツとしても「台数は期待していない」という。  このため「生産面でも高品質なものを」という思い入れの強いモデルになっていてコペンは専用工場で生産されることになった。  「エキスパートセンター」と呼ばれるもので大阪府池田町にあるダイハツ本社工場である。  生産工程のうち溶接や塗装は通常の量産ラインで行うが、組立だけは社内の難しい技能試験をパスした熟練技能者が手作業で行う。  高技能を要するCO2溶接、アクティブトップ機構の配線・調節、各部の剛性感・操作音・質感の造りこみ、ボディの組付け・組み立て工程を有資格者のみで行っている。  組立ラインではコンピュータの診断、締め付け作業の確実性など、各工程で熟練工が行った作業を自分自身で検査し、作業記録を残すという自己完結工程を取ることで、徹底した品質管理を行う。    アクティブトップなど、精密な組み立てが要求される部分が多いことが専用工場設立のきっかけとなったが、今後はコペンに端を発するダイハツのプレミアムスモール戦略を支える重要拠点となることだろう。  コペンは開発者が夢を追ったクルマであると同時に技能者が磨き上げた腕を披露するクルマでもある。  高品質、スペシャリティ性がコペンのセールスポイントでもあるわけだ。  もう誕生から生産までがこだわりの塊なんだねコペンは。  コペンは10年で約5万8000台を生産していた。        これからは発売されなかったコンセプトモデルのお話。  黄色いレーシーなコンセプトモデル『Copen SARD SPECIAL』  エンジンはYRVのターボエンジンの1.3リットル直4ターボエンジンを搭載し140馬力!  860㎏の車重なのでめちゃ速そう。  リアにGTウィング、サイドにオーバーフェンダーを装着。  じつはこれは全日本GT選手権レースのチューニングカーデモランに出走したワンオフモデル。  あるダイハツのデザイナーは「何とかしてコペン1300を商品化したいと思っています。今回のショーでいい反響を集めたい」と語った。  これがきっかけで英国での1.3リットル版が発売になったのかな?      もう一つのコンセプトモデルはワイドボディの「コペンZZ」。  ZZという文字に、未知数の魅力と走りの実現という思いが込められている。  ワイドボディのコンセプトモデルのコペンZZは、コペンをベースに前後70mmずつトレッドを拡大。さらにポルシェターボなみに張り出した前後フェンダーで全幅は1600mmとなったとともに、前後大型バンパーにより全長は3550mmに延長。  デザイン部担当の永田潤取締役「いつも軽自動車ばかりやっており、コンパクトにまとめる傾向が強かったのですが、今回は我々のパワーを見せよう、ということで“魅力的な踏ん張り感”を表現してみました。デザイン上のキーワードは“塊と力強さ”です」  力強さを表現しながらもコペン本来の可愛らしい持ち味はしっかり継承。  コンセプトモデルという事で各部を軽量化した結果、車重は880kgに押さえられた。  77kWを発揮する1.5リットルDOHCエンジンを搭載する。  なお排気量拡大版コペンの日本投入は、長らく求められているが具体化していない。  ダイハツでは「盛り上がってくれば……」と含みのある発言をしている。  ダイハツ『コペンZZ』のデザインコンセプトは、コペンを基本に踏ん張り感や、線使いで気持ちよさや伸びやかさを表現すること。  ダイハツデザイン部第1スタジオの小貫征吾さんは「軽のコペンの基本的な線使いやグラフィックスは活かしつつ、フェンダーの盛り上がりで踏ん張り感、150mm伸びた全長で気持ちよく伸びやかな線使いをしています。フロント、リアバンパーとも伸びています」と語る。  「インテリアの変更は、基本的には表皮だけですが、より軽快に明るい色使いをしています」   グラマラスなボディとマフラー辺りのバンパーがいいね!  でも社外マフラーにしたら出口サイズが合わないと大変そう笑  いや、そこはメーカーがマフラー出口を合わせてくるか。

最小のボディに、最大の夢を   新緑の匂い。 朝霧の冷気。 潮の声。 都市の快活。 朝日の力感。 夕陽の哀愁。  どうぞ味わってください、刻々と移り変わる光と風のドラマを、 全感覚で。   一体感に満ちあふれる痛快な走りの中で。   それは、あなたのすぐ隣にある、 夢への扉。  そしてそれは、走りを愛し、 スモールカーの可能性に挑んできた私たちDAIHATSU が、 ずっと創りたかった夢のクルマ。  卓越の運動性能とアクティブトップ。  操る楽しさと持つ悦びを、高密度に、誰にも近く。  「最小のボディに、最大の夢を」。その思いが、ここに結晶しました。  世界最小 電動開閉式ハードトップ・オープンスポーツ、 Copen 誕生。    『コペン』誕生のいきさつはダイハツ・デザイン部主査(デザインのまとめ役)の石崎弘文氏の発言を見てみよう。     「社内の商品企画部門からではなく、こんなクルマに乗りたいというデザイナーからの夢から生まれた」  「そもそものきっかけは1999年の東京モーターショー。出品車の準備が始まる1998年の6月頃、デザイナー達から『こんなクルマを作りたい』という希望があった。そこから生まれたのが、ショーに出品された『Kopen』(コペン・市販車と表記が異なる)だった」  「Kopenの安定感や親しみのあるデザインは、初代『オプティ』のスタイリングテーマを追ったもの。量産は決まっていなかったが、デザインは量産を前提に設計要件を満たし、ほぼ市販できるものであった」  「モーターショーの反響がすごかった。結果、経営トップから量産開発へのゴーサインが出た」     この流れがあって、2000年2月から市販に向けて本格的な開発が始まったってことみたい。  量産は決まってなかったのにそれ前提に設計するって気合の入り方がすごいな。  それほどこのコンセプトモデルにかける情熱がハンパないってことだね。  ちなみに1999年の東京モーターショーでの出品車は『KOPEN』で2001年の出品車からは『Copen』の表記になっている。  KOPENという表記は当時のダイハツ新宮社長の発案で「K(軽自動車)のオープンだからKOPENでいいんじゃないか」という感じだったらしい。  市販するにあたって商品企画側から「軽という名前にこだわらずに、より広がりをもたせたいからCompact(コンパクト)なオープンとして、Copenの表記に変わった」  なおダイハツではCopenを「Compact Open Carの略。CoupeとOpenの両方の良さをあわせ持つクルマ」と説明している。      他の担当デザイナー、ダイハツ・デザイン部・第1デザイン室主担当員の山本叔弘氏(初代『オプティ』、3代目ミラ、『ラガー』、『ネイキッド』などのエクステリアを担当していた方)によると、   「私はスポーツカーが好きで、ダイハツに入社以来ずっと、自分の手でスポーツカーを作ってみたいと思っていた。1991年の東京モーターショー出品車『X-021』、97年の『FR-X』にも携わったが、残念ながら量産化には至らなかった」  「そして量産を可能にするために当時の『ミラ』をベースに、プラットフォームを共通化して作ったのが99年の『KOPEN』コンセプトだった」  「当時ダイハツとしても、軽ナンバーワンといわれるスズキを追い越そうというムードがあった。コペンの量産は、ダイハツのイメージをいい方向に導くためのクルマとしてもタイミングが良かった」  (山本氏は初代『オプティ』、3代目ミラ、『ラガー』、『ネイキッド』などのエクステリアを担当している。)  「オープンスポーツカーと言うと、ホンダ『S2000』やマツダ『ロードスター』がありますが、大排気量のエンジンを積んで、加速性能のトップを狙うような、スパルタンでハードなクルマを目指していたわけではないんです」  「小さなクルマで、若い人からお年寄りまで広い年代の方まで、ドライブを楽しむことが出来るクルマ。そして長い期間にわたって所有して、ずっと連れ添っていくような、いわばペットのような存在のクルマに仕上げたかった」という。  「そのためにもスタイリングは親しみを感じるようなデザインにしました」と語る。     コペンのデザインがアウディの『TT』に似ていると言われた山本叔弘氏は、     「意識しなかったと言えば嘘になりますが」  「しかし、もともとは『X-021』や『オプティ』(先代)などでダイハツが使い始めた造形。このお椀を伏せたような造形は、ダイハツのアイデンティティだと思っています」  「TTのデザインはジオメトリックで、直定規とコンパスで描いたようなラインが特徴ですが、これだとすぐに飽きてしまう。買った人がクルマと長く付き合っていくにはもう少し情感的であるべきだと思う」  「結果的に出てきたカタチが似通っているのは否定しませんが、コペンのほうがラインも面作りも情感的でゆるやか。凸面から凹面への変化の仕方などにも気を使っている」  「全体のシルエットもそうなのですが、ディティールに至るまで円や楕円をテーマに使っています。これは初代『オプティ』や1991年の東京モーターショーの『X-021』でも使い、ダイハツのアイデンティティーだと考えています」  「コペンはスポーツカーであり、スポーツカーは機能的なデザインであるべきだと思います。と同時に、円は機能を感じる形だと思うのです。そのために、コペンはヘッドライトからミラー、グリルのパターンにまで円や楕円を多用しています」      「『コペン』のアイデアスケッチを描き始める前に、スタイリングにどのようなことが必要か考えました。コペンは軽自動車ですが、どうしても軽自動車は一般的にチープでペラペラで安っぽいという印象があります。しかし例えばポルシェ『356』やフィアット『500』、ローバー『ミニ』などは小さくてもそれなりの存在感がありますよね?」  「そこから、走りを意識したスタイリング、地面にふんばった感じ、カタマリ感などが必要と考えました。また小さい子供でも絵が描けるようなシンプルなカタチも重要だと思います」  「そしてこのスタイリングにたどり着きました。お椀を伏せたようなカタチで、安定感のあるスタイリング。それでいて親しみも感じる。遠目で見て存在感のあるカタチと面質にもこだわりました」          たしかにオプティは丸っこい。  この流れをくんでのコペンのデザインだったんだね。  確かにコペンは円を意識しているのがよーくわかる。  小さい子供がアンパンマンやドラえもんが好きなのは形が丸だから本能的に親しみやすい形ってことなんだな。  オッパイや乳輪も丸だもんな。  そんな丸や塊感を意識したこんな車に乗りたい!というデザイナーの夢から生まれた車コペン。  いまだに愛されていますよ!狙い通りだ!  まぁその丸いせいでリアの空力が絶望的なんですがそれはしゃーない。    そんなコペンはイギリスでも発売された。  ヨーロッパの基準にあわせるためにエンジンをパワーアップ、内装にはレザーを採用。  日本の軽自動車は自主規制で最高出力が64psまでだが、ヨーロッパでは68psまで認められているのでエンジンをパワーアップ。  最高出力68ps/6000rpmのエンジンは最高速度170km/h。  0km/h-100km/hは11.7秒。  通常のコペンは11.97秒(AT)  新型の現行コペンは12.2秒(CVT)  参考  ホンダ ライフ(ターボ) 18.13 860kg    ちなみに0-400のタイムは以下  D-TOP(樹脂ルーフ無)17.767秒 800kg PWR12.312kg/ps  A-TOP(電動ルーフ)18.341秒 830kg PWR12.968kg/ps  (K-CARスペシャルVo.115より)  驚くべきことに、同じL880Kコペンでも30㎏違うだけで0.6秒近くも差が出るのだ。  やっぱり軽量なのはスポーティーなのだ。  重量の増える補強が嫌いな理由はこれだ。    話が逸れたが続き。  高級感を出すためにシートやドアの内側、ステアリングなどにレザーを使用。  お値段は1万2995ポンド(当時レートで244万円)。  コペンは2002年イギリスで開催されたモーターショーで高い評価を得て、欧州のディーラーからの引き合いも多かった。  右ハンドル車のみの輸出なのでイギリスでの販売が中心、年間1500台程度を見込んでいる。  一部はドイツやオーストラリアでも販売される。  最初は0.66リットルエンジンだったが、のちのヨーロッパ仕様にはDOHC・4気筒1.3リットルが搭載された。  全幅、全高は日本仕様と全く同じだが、64kWを発揮する1.3リットルエンジンを搭載する為、ボンネット上のパワーバルジが大型化。  フロントバンパーの大型化により結果、全長は45mm延長され3440mmになったと共に、排気量の大きい4気筒エンジンを搭載した事により車重も1040kgに増えている。        この愛され続けているコペン、工場はなんと組み立ては熟練技能者の手作りで生産。  少ない車種を効率良く生産するための手法だが、生産台数が少ない車種ならではの味わいもありそうだ。  コペンの販売計画は月間500台でダイハツとしても「台数は期待していない」という。  このため「生産面でも高品質なものを」という思い入れの強いモデルになっていてコペンは専用工場で生産されることになった。  「エキスパートセンター」と呼ばれるもので大阪府池田町にあるダイハツ本社工場である。  生産工程のうち溶接や塗装は通常の量産ラインで行うが、組立だけは社内の難しい技能試験をパスした熟練技能者が手作業で行う。  高技能を要するCO2溶接、アクティブトップ機構の配線・調節、各部の剛性感・操作音・質感の造りこみ、ボディの組付け・組み立て工程を有資格者のみで行っている。  組立ラインではコンピュータの診断、締め付け作業の確実性など、各工程で熟練工が行った作業を自分自身で検査し、作業記録を残すという自己完結工程を取ることで、徹底した品質管理を行う。    アクティブトップなど、精密な組み立てが要求される部分が多いことが専用工場設立のきっかけとなったが、今後はコペンに端を発するダイハツのプレミアムスモール戦略を支える重要拠点となることだろう。  コペンは開発者が夢を追ったクルマであると同時に技能者が磨き上げた腕を披露するクルマでもある。  高品質、スペシャリティ性がコペンのセールスポイントでもあるわけだ。  もう誕生から生産までがこだわりの塊なんだねコペンは。  コペンは10年で約5万8000台を生産していた。        これからは発売されなかったコンセプトモデルのお話。  黄色いレーシーなコンセプトモデル『Copen SARD SPECIAL』  エンジンはYRVのターボエンジンの1.3リットル直4ターボエンジンを搭載し140馬力!  860㎏の車重なのでめちゃ速そう。  リアにGTウィング、サイドにオーバーフェンダーを装着。  じつはこれは全日本GT選手権レースのチューニングカーデモランに出走したワンオフモデル。  あるダイハツのデザイナーは「何とかしてコペン1300を商品化したいと思っています。今回のショーでいい反響を集めたい」と語った。  これがきっかけで英国での1.3リットル版が発売になったのかな?      もう一つのコンセプトモデルはワイドボディの「コペンZZ」。  ZZという文字に、未知数の魅力と走りの実現という思いが込められている。  ワイドボディのコンセプトモデルのコペンZZは、コペンをベースに前後70mmずつトレッドを拡大。さらにポルシェターボなみに張り出した前後フェンダーで全幅は1600mmとなったとともに、前後大型バンパーにより全長は3550mmに延長。  デザイン部担当の永田潤取締役「いつも軽自動車ばかりやっており、コンパクトにまとめる傾向が強かったのですが、今回は我々のパワーを見せよう、ということで“魅力的な踏ん張り感”を表現してみました。デザイン上のキーワードは“塊と力強さ”です」  力強さを表現しながらもコペン本来の可愛らしい持ち味はしっかり継承。  コンセプトモデルという事で各部を軽量化した結果、車重は880kgに押さえられた。  77kWを発揮する1.5リットルDOHCエンジンを搭載する。  なお排気量拡大版コペンの日本投入は、長らく求められているが具体化していない。  ダイハツでは「盛り上がってくれば……」と含みのある発言をしている。  ダイハツ『コペンZZ』のデザインコンセプトは、コペンを基本に踏ん張り感や、線使いで気持ちよさや伸びやかさを表現すること。  ダイハツデザイン部第1スタジオの小貫征吾さんは「軽のコペンの基本的な線使いやグラフィックスは活かしつつ、フェンダーの盛り上がりで踏ん張り感、150mm伸びた全長で気持ちよく伸びやかな線使いをしています。フロント、リアバンパーとも伸びています」と語る。  「インテリアの変更は、基本的には表皮だけですが、より軽快に明るい色使いをしています」   グラマラスなボディとマフラー辺りのバンパーがいいね!  でも社外マフラーにしたら出口サイズが合わないと大変そう笑  いや、そこはメーカーがマフラー出口を合わせてくるか。


たしかにオプティは丸っこい。

この流れをくんでのコペンのデザインだったんだね。

確かにコペンは円を意識しているのがよーくわかる。

小さい子供がアンパンマンやドラえもんが好きなのは形が丸だから本能的に親しみやすい形ってことなんだな。

オッパイや乳輪も丸だもんな。

そんな丸や塊感を意識したこんな車に乗りたい!というデザイナーの夢から生まれた車コペン。

いまだに愛されていますよ!狙い通りだ!

まぁその丸いせいでリアの空力が絶望的なんですがそれはしゃーない。


そんなコペンはイギリスでも発売された。

ヨーロッパの基準にあわせるためにエンジンをパワーアップ、内装にはレザーを採用。

日本の軽自動車は自主規制で最高出力が64psまでだが、ヨーロッパでは68psまで認められているのでエンジンをパワーアップ。

最高出力68ps/6000rpmのエンジンは最高速度170km/h。

0km/h-100km/hは11.7秒。

通常のコペンは11.97秒(AT)

新型の現行コペンは12.2秒(CVT)

参考

ホンダ ライフ(ターボ) 18.13 860kg


ちなみに0-400のタイムは以下

D-TOP(樹脂ルーフ無)17.767秒 800kg PWR12.312kg/ps

A-TOP(電動ルーフ)18.341秒 830kg PWR12.968kg/ps

(K-CARスペシャルVo.115より)

驚くべきことに、同じL880Kコペンでも30㎏違うだけで0.6秒近くも差が出るのだ。

やっぱり軽量なのはスポーティーなのだ。

重量の増える補強が嫌いな理由はこれだ。


話が逸れたが続き。

高級感を出すためにシートやドアの内側、ステアリングなどにレザーを使用。

お値段は1万2995ポンド(当時レートで244万円)。

コペンは2002年イギリスで開催されたモーターショーで高い評価を得て、欧州のディーラーからの引き合いも多かった。

右ハンドル車のみの輸出なのでイギリスでの販売が中心、年間1500台程度を見込んでいる。

一部はドイツやオーストラリアでも販売される。

最初は0.66リットルエンジンだったが、のちのヨーロッパ仕様にはDOHC・4気筒1.3リットルが搭載された。

全幅、全高は日本仕様と全く同じだが、64kWを発揮する1.3リットルエンジンを搭載する為、ボンネット上のパワーバルジが大型化。

フロントバンパーの大型化により結果、全長は45mm延長され3440mmになったと共に、排気量の大きい4気筒エンジンを搭載した事により車重も1040kgに増えている。


最小のボディに、最大の夢を   新緑の匂い。 朝霧の冷気。 潮の声。 都市の快活。 朝日の力感。 夕陽の哀愁。  どうぞ味わってください、刻々と移り変わる光と風のドラマを、 全感覚で。   一体感に満ちあふれる痛快な走りの中で。   それは、あなたのすぐ隣にある、 夢への扉。  そしてそれは、走りを愛し、 スモールカーの可能性に挑んできた私たちDAIHATSU が、 ずっと創りたかった夢のクルマ。  卓越の運動性能とアクティブトップ。  操る楽しさと持つ悦びを、高密度に、誰にも近く。  「最小のボディに、最大の夢を」。その思いが、ここに結晶しました。  世界最小 電動開閉式ハードトップ・オープンスポーツ、 Copen 誕生。    『コペン』誕生のいきさつはダイハツ・デザイン部主査(デザインのまとめ役)の石崎弘文氏の発言を見てみよう。     「社内の商品企画部門からではなく、こんなクルマに乗りたいというデザイナーからの夢から生まれた」  「そもそものきっかけは1999年の東京モーターショー。出品車の準備が始まる1998年の6月頃、デザイナー達から『こんなクルマを作りたい』という希望があった。そこから生まれたのが、ショーに出品された『Kopen』(コペン・市販車と表記が異なる)だった」  「Kopenの安定感や親しみのあるデザインは、初代『オプティ』のスタイリングテーマを追ったもの。量産は決まっていなかったが、デザインは量産を前提に設計要件を満たし、ほぼ市販できるものであった」  「モーターショーの反響がすごかった。結果、経営トップから量産開発へのゴーサインが出た」     この流れがあって、2000年2月から市販に向けて本格的な開発が始まったってことみたい。  量産は決まってなかったのにそれ前提に設計するって気合の入り方がすごいな。  それほどこのコンセプトモデルにかける情熱がハンパないってことだね。  ちなみに1999年の東京モーターショーでの出品車は『KOPEN』で2001年の出品車からは『Copen』の表記になっている。  KOPENという表記は当時のダイハツ新宮社長の発案で「K(軽自動車)のオープンだからKOPENでいいんじゃないか」という感じだったらしい。  市販するにあたって商品企画側から「軽という名前にこだわらずに、より広がりをもたせたいからCompact(コンパクト)なオープンとして、Copenの表記に変わった」  なおダイハツではCopenを「Compact Open Carの略。CoupeとOpenの両方の良さをあわせ持つクルマ」と説明している。      他の担当デザイナー、ダイハツ・デザイン部・第1デザイン室主担当員の山本叔弘氏(初代『オプティ』、3代目ミラ、『ラガー』、『ネイキッド』などのエクステリアを担当していた方)によると、   「私はスポーツカーが好きで、ダイハツに入社以来ずっと、自分の手でスポーツカーを作ってみたいと思っていた。1991年の東京モーターショー出品車『X-021』、97年の『FR-X』にも携わったが、残念ながら量産化には至らなかった」  「そして量産を可能にするために当時の『ミラ』をベースに、プラットフォームを共通化して作ったのが99年の『KOPEN』コンセプトだった」  「当時ダイハツとしても、軽ナンバーワンといわれるスズキを追い越そうというムードがあった。コペンの量産は、ダイハツのイメージをいい方向に導くためのクルマとしてもタイミングが良かった」  (山本氏は初代『オプティ』、3代目ミラ、『ラガー』、『ネイキッド』などのエクステリアを担当している。)  「オープンスポーツカーと言うと、ホンダ『S2000』やマツダ『ロードスター』がありますが、大排気量のエンジンを積んで、加速性能のトップを狙うような、スパルタンでハードなクルマを目指していたわけではないんです」  「小さなクルマで、若い人からお年寄りまで広い年代の方まで、ドライブを楽しむことが出来るクルマ。そして長い期間にわたって所有して、ずっと連れ添っていくような、いわばペットのような存在のクルマに仕上げたかった」という。  「そのためにもスタイリングは親しみを感じるようなデザインにしました」と語る。     コペンのデザインがアウディの『TT』に似ていると言われた山本叔弘氏は、     「意識しなかったと言えば嘘になりますが」  「しかし、もともとは『X-021』や『オプティ』(先代)などでダイハツが使い始めた造形。このお椀を伏せたような造形は、ダイハツのアイデンティティだと思っています」  「TTのデザインはジオメトリックで、直定規とコンパスで描いたようなラインが特徴ですが、これだとすぐに飽きてしまう。買った人がクルマと長く付き合っていくにはもう少し情感的であるべきだと思う」  「結果的に出てきたカタチが似通っているのは否定しませんが、コペンのほうがラインも面作りも情感的でゆるやか。凸面から凹面への変化の仕方などにも気を使っている」  「全体のシルエットもそうなのですが、ディティールに至るまで円や楕円をテーマに使っています。これは初代『オプティ』や1991年の東京モーターショーの『X-021』でも使い、ダイハツのアイデンティティーだと考えています」  「コペンはスポーツカーであり、スポーツカーは機能的なデザインであるべきだと思います。と同時に、円は機能を感じる形だと思うのです。そのために、コペンはヘッドライトからミラー、グリルのパターンにまで円や楕円を多用しています」      「『コペン』のアイデアスケッチを描き始める前に、スタイリングにどのようなことが必要か考えました。コペンは軽自動車ですが、どうしても軽自動車は一般的にチープでペラペラで安っぽいという印象があります。しかし例えばポルシェ『356』やフィアット『500』、ローバー『ミニ』などは小さくてもそれなりの存在感がありますよね?」  「そこから、走りを意識したスタイリング、地面にふんばった感じ、カタマリ感などが必要と考えました。また小さい子供でも絵が描けるようなシンプルなカタチも重要だと思います」  「そしてこのスタイリングにたどり着きました。お椀を伏せたようなカタチで、安定感のあるスタイリング。それでいて親しみも感じる。遠目で見て存在感のあるカタチと面質にもこだわりました」          たしかにオプティは丸っこい。  この流れをくんでのコペンのデザインだったんだね。  確かにコペンは円を意識しているのがよーくわかる。  小さい子供がアンパンマンやドラえもんが好きなのは形が丸だから本能的に親しみやすい形ってことなんだな。  オッパイや乳輪も丸だもんな。  そんな丸や塊感を意識したこんな車に乗りたい!というデザイナーの夢から生まれた車コペン。  いまだに愛されていますよ!狙い通りだ!  まぁその丸いせいでリアの空力が絶望的なんですがそれはしゃーない。    そんなコペンはイギリスでも発売された。  ヨーロッパの基準にあわせるためにエンジンをパワーアップ、内装にはレザーを採用。  日本の軽自動車は自主規制で最高出力が64psまでだが、ヨーロッパでは68psまで認められているのでエンジンをパワーアップ。  最高出力68ps/6000rpmのエンジンは最高速度170km/h。  0km/h-100km/hは11.7秒。  通常のコペンは11.97秒(AT)  新型の現行コペンは12.2秒(CVT)  参考  ホンダ ライフ(ターボ) 18.13 860kg    ちなみに0-400のタイムは以下  D-TOP(樹脂ルーフ無)17.767秒 800kg PWR12.312kg/ps  A-TOP(電動ルーフ)18.341秒 830kg PWR12.968kg/ps  (K-CARスペシャルVo.115より)  驚くべきことに、同じL880Kコペンでも30㎏違うだけで0.6秒近くも差が出るのだ。  やっぱり軽量なのはスポーティーなのだ。  重量の増える補強が嫌いな理由はこれだ。    話が逸れたが続き。  高級感を出すためにシートやドアの内側、ステアリングなどにレザーを使用。  お値段は1万2995ポンド(当時レートで244万円)。  コペンは2002年イギリスで開催されたモーターショーで高い評価を得て、欧州のディーラーからの引き合いも多かった。  右ハンドル車のみの輸出なのでイギリスでの販売が中心、年間1500台程度を見込んでいる。  一部はドイツやオーストラリアでも販売される。  最初は0.66リットルエンジンだったが、のちのヨーロッパ仕様にはDOHC・4気筒1.3リットルが搭載された。  全幅、全高は日本仕様と全く同じだが、64kWを発揮する1.3リットルエンジンを搭載する為、ボンネット上のパワーバルジが大型化。  フロントバンパーの大型化により結果、全長は45mm延長され3440mmになったと共に、排気量の大きい4気筒エンジンを搭載した事により車重も1040kgに増えている。        この愛され続けているコペン、工場はなんと組み立ては熟練技能者の手作りで生産。  少ない車種を効率良く生産するための手法だが、生産台数が少ない車種ならではの味わいもありそうだ。  コペンの販売計画は月間500台でダイハツとしても「台数は期待していない」という。  このため「生産面でも高品質なものを」という思い入れの強いモデルになっていてコペンは専用工場で生産されることになった。  「エキスパートセンター」と呼ばれるもので大阪府池田町にあるダイハツ本社工場である。  生産工程のうち溶接や塗装は通常の量産ラインで行うが、組立だけは社内の難しい技能試験をパスした熟練技能者が手作業で行う。  高技能を要するCO2溶接、アクティブトップ機構の配線・調節、各部の剛性感・操作音・質感の造りこみ、ボディの組付け・組み立て工程を有資格者のみで行っている。  組立ラインではコンピュータの診断、締め付け作業の確実性など、各工程で熟練工が行った作業を自分自身で検査し、作業記録を残すという自己完結工程を取ることで、徹底した品質管理を行う。    アクティブトップなど、精密な組み立てが要求される部分が多いことが専用工場設立のきっかけとなったが、今後はコペンに端を発するダイハツのプレミアムスモール戦略を支える重要拠点となることだろう。  コペンは開発者が夢を追ったクルマであると同時に技能者が磨き上げた腕を披露するクルマでもある。  高品質、スペシャリティ性がコペンのセールスポイントでもあるわけだ。  もう誕生から生産までがこだわりの塊なんだねコペンは。  コペンは10年で約5万8000台を生産していた。        これからは発売されなかったコンセプトモデルのお話。  黄色いレーシーなコンセプトモデル『Copen SARD SPECIAL』  エンジンはYRVのターボエンジンの1.3リットル直4ターボエンジンを搭載し140馬力!  860㎏の車重なのでめちゃ速そう。  リアにGTウィング、サイドにオーバーフェンダーを装着。  じつはこれは全日本GT選手権レースのチューニングカーデモランに出走したワンオフモデル。  あるダイハツのデザイナーは「何とかしてコペン1300を商品化したいと思っています。今回のショーでいい反響を集めたい」と語った。  これがきっかけで英国での1.3リットル版が発売になったのかな?      もう一つのコンセプトモデルはワイドボディの「コペンZZ」。  ZZという文字に、未知数の魅力と走りの実現という思いが込められている。  ワイドボディのコンセプトモデルのコペンZZは、コペンをベースに前後70mmずつトレッドを拡大。さらにポルシェターボなみに張り出した前後フェンダーで全幅は1600mmとなったとともに、前後大型バンパーにより全長は3550mmに延長。  デザイン部担当の永田潤取締役「いつも軽自動車ばかりやっており、コンパクトにまとめる傾向が強かったのですが、今回は我々のパワーを見せよう、ということで“魅力的な踏ん張り感”を表現してみました。デザイン上のキーワードは“塊と力強さ”です」  力強さを表現しながらもコペン本来の可愛らしい持ち味はしっかり継承。  コンセプトモデルという事で各部を軽量化した結果、車重は880kgに押さえられた。  77kWを発揮する1.5リットルDOHCエンジンを搭載する。  なお排気量拡大版コペンの日本投入は、長らく求められているが具体化していない。  ダイハツでは「盛り上がってくれば……」と含みのある発言をしている。  ダイハツ『コペンZZ』のデザインコンセプトは、コペンを基本に踏ん張り感や、線使いで気持ちよさや伸びやかさを表現すること。  ダイハツデザイン部第1スタジオの小貫征吾さんは「軽のコペンの基本的な線使いやグラフィックスは活かしつつ、フェンダーの盛り上がりで踏ん張り感、150mm伸びた全長で気持ちよく伸びやかな線使いをしています。フロント、リアバンパーとも伸びています」と語る。  「インテリアの変更は、基本的には表皮だけですが、より軽快に明るい色使いをしています」   グラマラスなボディとマフラー辺りのバンパーがいいね!  でも社外マフラーにしたら出口サイズが合わないと大変そう笑  いや、そこはメーカーがマフラー出口を合わせてくるか。


この愛され続けているコペン、工場はなんと組み立ては熟練技能者の手作りで生産。

少ない車種を効率良く生産するための手法だが、生産台数が少ない車種ならではの味わいもありそうだ。

コペンの販売計画は月間500台でダイハツとしても「台数は期待していない」という。

このため「生産面でも高品質なものを」という思い入れの強いモデルになっていてコペンは専用工場で生産されることになった。

「エキスパートセンター」と呼ばれるもので大阪府池田町にあるダイハツ本社工場である。

生産工程のうち溶接や塗装は通常の量産ラインで行うが、組立だけは社内の難しい技能試験をパスした熟練技能者が手作業で行う。

高技能を要するCO2溶接、アクティブトップ機構の配線・調節、各部の剛性感・操作音・質感の造りこみ、ボディの組付け・組み立て工程を有資格者のみで行っている。

組立ラインではコンピュータの診断、締め付け作業の確実性など、各工程で熟練工が行った作業を自分自身で検査し、作業記録を残すという自己完結工程を取ることで、徹底した品質管理を行う。


アクティブトップなど、精密な組み立てが要求される部分が多いことが専用工場設立のきっかけとなったが、今後はコペンに端を発するダイハツのプレミアムスモール戦略を支える重要拠点となることだろう。

コペンは開発者が夢を追ったクルマであると同時に技能者が磨き上げた腕を披露するクルマでもある。

高品質、スペシャリティ性がコペンのセールスポイントでもあるわけだ。

もう誕生から生産までがこだわりの塊なんだねコペンは。

コペンは10年で約5万8000台を生産していた。

最小のボディに、最大の夢を   新緑の匂い。 朝霧の冷気。 潮の声。 都市の快活。 朝日の力感。 夕陽の哀愁。  どうぞ味わってください、刻々と移り変わる光と風のドラマを、 全感覚で。   一体感に満ちあふれる痛快な走りの中で。   それは、あなたのすぐ隣にある、 夢への扉。  そしてそれは、走りを愛し、 スモールカーの可能性に挑んできた私たちDAIHATSU が、 ずっと創りたかった夢のクルマ。  卓越の運動性能とアクティブトップ。  操る楽しさと持つ悦びを、高密度に、誰にも近く。  「最小のボディに、最大の夢を」。その思いが、ここに結晶しました。  世界最小 電動開閉式ハードトップ・オープンスポーツ、 Copen 誕生。    『コペン』誕生のいきさつはダイハツ・デザイン部主査(デザインのまとめ役)の石崎弘文氏の発言を見てみよう。     「社内の商品企画部門からではなく、こんなクルマに乗りたいというデザイナーからの夢から生まれた」  「そもそものきっかけは1999年の東京モーターショー。出品車の準備が始まる1998年の6月頃、デザイナー達から『こんなクルマを作りたい』という希望があった。そこから生まれたのが、ショーに出品された『Kopen』(コペン・市販車と表記が異なる)だった」  「Kopenの安定感や親しみのあるデザインは、初代『オプティ』のスタイリングテーマを追ったもの。量産は決まっていなかったが、デザインは量産を前提に設計要件を満たし、ほぼ市販できるものであった」  「モーターショーの反響がすごかった。結果、経営トップから量産開発へのゴーサインが出た」     この流れがあって、2000年2月から市販に向けて本格的な開発が始まったってことみたい。  量産は決まってなかったのにそれ前提に設計するって気合の入り方がすごいな。  それほどこのコンセプトモデルにかける情熱がハンパないってことだね。  ちなみに1999年の東京モーターショーでの出品車は『KOPEN』で2001年の出品車からは『Copen』の表記になっている。  KOPENという表記は当時のダイハツ新宮社長の発案で「K(軽自動車)のオープンだからKOPENでいいんじゃないか」という感じだったらしい。  市販するにあたって商品企画側から「軽という名前にこだわらずに、より広がりをもたせたいからCompact(コンパクト)なオープンとして、Copenの表記に変わった」  なおダイハツではCopenを「Compact Open Carの略。CoupeとOpenの両方の良さをあわせ持つクルマ」と説明している。      他の担当デザイナー、ダイハツ・デザイン部・第1デザイン室主担当員の山本叔弘氏(初代『オプティ』、3代目ミラ、『ラガー』、『ネイキッド』などのエクステリアを担当していた方)によると、   「私はスポーツカーが好きで、ダイハツに入社以来ずっと、自分の手でスポーツカーを作ってみたいと思っていた。1991年の東京モーターショー出品車『X-021』、97年の『FR-X』にも携わったが、残念ながら量産化には至らなかった」  「そして量産を可能にするために当時の『ミラ』をベースに、プラットフォームを共通化して作ったのが99年の『KOPEN』コンセプトだった」  「当時ダイハツとしても、軽ナンバーワンといわれるスズキを追い越そうというムードがあった。コペンの量産は、ダイハツのイメージをいい方向に導くためのクルマとしてもタイミングが良かった」  (山本氏は初代『オプティ』、3代目ミラ、『ラガー』、『ネイキッド』などのエクステリアを担当している。)  「オープンスポーツカーと言うと、ホンダ『S2000』やマツダ『ロードスター』がありますが、大排気量のエンジンを積んで、加速性能のトップを狙うような、スパルタンでハードなクルマを目指していたわけではないんです」  「小さなクルマで、若い人からお年寄りまで広い年代の方まで、ドライブを楽しむことが出来るクルマ。そして長い期間にわたって所有して、ずっと連れ添っていくような、いわばペットのような存在のクルマに仕上げたかった」という。  「そのためにもスタイリングは親しみを感じるようなデザインにしました」と語る。     コペンのデザインがアウディの『TT』に似ていると言われた山本叔弘氏は、     「意識しなかったと言えば嘘になりますが」  「しかし、もともとは『X-021』や『オプティ』(先代)などでダイハツが使い始めた造形。このお椀を伏せたような造形は、ダイハツのアイデンティティだと思っています」  「TTのデザインはジオメトリックで、直定規とコンパスで描いたようなラインが特徴ですが、これだとすぐに飽きてしまう。買った人がクルマと長く付き合っていくにはもう少し情感的であるべきだと思う」  「結果的に出てきたカタチが似通っているのは否定しませんが、コペンのほうがラインも面作りも情感的でゆるやか。凸面から凹面への変化の仕方などにも気を使っている」  「全体のシルエットもそうなのですが、ディティールに至るまで円や楕円をテーマに使っています。これは初代『オプティ』や1991年の東京モーターショーの『X-021』でも使い、ダイハツのアイデンティティーだと考えています」  「コペンはスポーツカーであり、スポーツカーは機能的なデザインであるべきだと思います。と同時に、円は機能を感じる形だと思うのです。そのために、コペンはヘッドライトからミラー、グリルのパターンにまで円や楕円を多用しています」      「『コペン』のアイデアスケッチを描き始める前に、スタイリングにどのようなことが必要か考えました。コペンは軽自動車ですが、どうしても軽自動車は一般的にチープでペラペラで安っぽいという印象があります。しかし例えばポルシェ『356』やフィアット『500』、ローバー『ミニ』などは小さくてもそれなりの存在感がありますよね?」  「そこから、走りを意識したスタイリング、地面にふんばった感じ、カタマリ感などが必要と考えました。また小さい子供でも絵が描けるようなシンプルなカタチも重要だと思います」  「そしてこのスタイリングにたどり着きました。お椀を伏せたようなカタチで、安定感のあるスタイリング。それでいて親しみも感じる。遠目で見て存在感のあるカタチと面質にもこだわりました」          たしかにオプティは丸っこい。  この流れをくんでのコペンのデザインだったんだね。  確かにコペンは円を意識しているのがよーくわかる。  小さい子供がアンパンマンやドラえもんが好きなのは形が丸だから本能的に親しみやすい形ってことなんだな。  オッパイや乳輪も丸だもんな。  そんな丸や塊感を意識したこんな車に乗りたい!というデザイナーの夢から生まれた車コペン。  いまだに愛されていますよ!狙い通りだ!  まぁその丸いせいでリアの空力が絶望的なんですがそれはしゃーない。    そんなコペンはイギリスでも発売された。  ヨーロッパの基準にあわせるためにエンジンをパワーアップ、内装にはレザーを採用。  日本の軽自動車は自主規制で最高出力が64psまでだが、ヨーロッパでは68psまで認められているのでエンジンをパワーアップ。  最高出力68ps/6000rpmのエンジンは最高速度170km/h。  0km/h-100km/hは11.7秒。  通常のコペンは11.97秒(AT)  新型の現行コペンは12.2秒(CVT)  参考  ホンダ ライフ(ターボ) 18.13 860kg    ちなみに0-400のタイムは以下  D-TOP(樹脂ルーフ無)17.767秒 800kg PWR12.312kg/ps  A-TOP(電動ルーフ)18.341秒 830kg PWR12.968kg/ps  (K-CARスペシャルVo.115より)  驚くべきことに、同じL880Kコペンでも30㎏違うだけで0.6秒近くも差が出るのだ。  やっぱり軽量なのはスポーティーなのだ。  重量の増える補強が嫌いな理由はこれだ。    話が逸れたが続き。  高級感を出すためにシートやドアの内側、ステアリングなどにレザーを使用。  お値段は1万2995ポンド(当時レートで244万円)。  コペンは2002年イギリスで開催されたモーターショーで高い評価を得て、欧州のディーラーからの引き合いも多かった。  右ハンドル車のみの輸出なのでイギリスでの販売が中心、年間1500台程度を見込んでいる。  一部はドイツやオーストラリアでも販売される。  最初は0.66リットルエンジンだったが、のちのヨーロッパ仕様にはDOHC・4気筒1.3リットルが搭載された。  全幅、全高は日本仕様と全く同じだが、64kWを発揮する1.3リットルエンジンを搭載する為、ボンネット上のパワーバルジが大型化。  フロントバンパーの大型化により結果、全長は45mm延長され3440mmになったと共に、排気量の大きい4気筒エンジンを搭載した事により車重も1040kgに増えている。        この愛され続けているコペン、工場はなんと組み立ては熟練技能者の手作りで生産。  少ない車種を効率良く生産するための手法だが、生産台数が少ない車種ならではの味わいもありそうだ。  コペンの販売計画は月間500台でダイハツとしても「台数は期待していない」という。  このため「生産面でも高品質なものを」という思い入れの強いモデルになっていてコペンは専用工場で生産されることになった。  「エキスパートセンター」と呼ばれるもので大阪府池田町にあるダイハツ本社工場である。  生産工程のうち溶接や塗装は通常の量産ラインで行うが、組立だけは社内の難しい技能試験をパスした熟練技能者が手作業で行う。  高技能を要するCO2溶接、アクティブトップ機構の配線・調節、各部の剛性感・操作音・質感の造りこみ、ボディの組付け・組み立て工程を有資格者のみで行っている。  組立ラインではコンピュータの診断、締め付け作業の確実性など、各工程で熟練工が行った作業を自分自身で検査し、作業記録を残すという自己完結工程を取ることで、徹底した品質管理を行う。    アクティブトップなど、精密な組み立てが要求される部分が多いことが専用工場設立のきっかけとなったが、今後はコペンに端を発するダイハツのプレミアムスモール戦略を支える重要拠点となることだろう。  コペンは開発者が夢を追ったクルマであると同時に技能者が磨き上げた腕を披露するクルマでもある。  高品質、スペシャリティ性がコペンのセールスポイントでもあるわけだ。  もう誕生から生産までがこだわりの塊なんだねコペンは。  コペンは10年で約5万8000台を生産していた。        これからは発売されなかったコンセプトモデルのお話。  黄色いレーシーなコンセプトモデル『Copen SARD SPECIAL』  エンジンはYRVのターボエンジンの1.3リットル直4ターボエンジンを搭載し140馬力!  860㎏の車重なのでめちゃ速そう。  リアにGTウィング、サイドにオーバーフェンダーを装着。  じつはこれは全日本GT選手権レースのチューニングカーデモランに出走したワンオフモデル。  あるダイハツのデザイナーは「何とかしてコペン1300を商品化したいと思っています。今回のショーでいい反響を集めたい」と語った。  これがきっかけで英国での1.3リットル版が発売になったのかな?      もう一つのコンセプトモデルはワイドボディの「コペンZZ」。  ZZという文字に、未知数の魅力と走りの実現という思いが込められている。  ワイドボディのコンセプトモデルのコペンZZは、コペンをベースに前後70mmずつトレッドを拡大。さらにポルシェターボなみに張り出した前後フェンダーで全幅は1600mmとなったとともに、前後大型バンパーにより全長は3550mmに延長。  デザイン部担当の永田潤取締役「いつも軽自動車ばかりやっており、コンパクトにまとめる傾向が強かったのですが、今回は我々のパワーを見せよう、ということで“魅力的な踏ん張り感”を表現してみました。デザイン上のキーワードは“塊と力強さ”です」  力強さを表現しながらもコペン本来の可愛らしい持ち味はしっかり継承。  コンセプトモデルという事で各部を軽量化した結果、車重は880kgに押さえられた。  77kWを発揮する1.5リットルDOHCエンジンを搭載する。  なお排気量拡大版コペンの日本投入は、長らく求められているが具体化していない。  ダイハツでは「盛り上がってくれば……」と含みのある発言をしている。  ダイハツ『コペンZZ』のデザインコンセプトは、コペンを基本に踏ん張り感や、線使いで気持ちよさや伸びやかさを表現すること。  ダイハツデザイン部第1スタジオの小貫征吾さんは「軽のコペンの基本的な線使いやグラフィックスは活かしつつ、フェンダーの盛り上がりで踏ん張り感、150mm伸びた全長で気持ちよく伸びやかな線使いをしています。フロント、リアバンパーとも伸びています」と語る。  「インテリアの変更は、基本的には表皮だけですが、より軽快に明るい色使いをしています」   グラマラスなボディとマフラー辺りのバンパーがいいね!  でも社外マフラーにしたら出口サイズが合わないと大変そう笑  いや、そこはメーカーがマフラー出口を合わせてくるか。



これからは発売されなかったコンセプトモデルのお話。

黄色いレーシーなコンセプトモデル『Copen SARD SPECIAL』

エンジンはYRVのターボエンジンの1.3リットル直4ターボエンジンを搭載し140馬力!

860㎏の車重なのでめちゃ速そう。

リアにGTウィング、サイドにオーバーフェンダーを装着。

じつはこれは全日本GT選手権レースのチューニングカーデモランに出走したワンオフモデル。

あるダイハツのデザイナーは「何とかしてコペン1300を商品化したいと思っています。今回のショーでいい反響を集めたい」と語った。

これがきっかけで英国での1.3リットル版が発売になったのかな?

最小のボディに、最大の夢を   新緑の匂い。 朝霧の冷気。 潮の声。 都市の快活。 朝日の力感。 夕陽の哀愁。  どうぞ味わってください、刻々と移り変わる光と風のドラマを、 全感覚で。   一体感に満ちあふれる痛快な走りの中で。   それは、あなたのすぐ隣にある、 夢への扉。  そしてそれは、走りを愛し、 スモールカーの可能性に挑んできた私たちDAIHATSU が、 ずっと創りたかった夢のクルマ。  卓越の運動性能とアクティブトップ。  操る楽しさと持つ悦びを、高密度に、誰にも近く。  「最小のボディに、最大の夢を」。その思いが、ここに結晶しました。  世界最小 電動開閉式ハードトップ・オープンスポーツ、 Copen 誕生。    『コペン』誕生のいきさつはダイハツ・デザイン部主査(デザインのまとめ役)の石崎弘文氏の発言を見てみよう。     「社内の商品企画部門からではなく、こんなクルマに乗りたいというデザイナーからの夢から生まれた」  「そもそものきっかけは1999年の東京モーターショー。出品車の準備が始まる1998年の6月頃、デザイナー達から『こんなクルマを作りたい』という希望があった。そこから生まれたのが、ショーに出品された『Kopen』(コペン・市販車と表記が異なる)だった」  「Kopenの安定感や親しみのあるデザインは、初代『オプティ』のスタイリングテーマを追ったもの。量産は決まっていなかったが、デザインは量産を前提に設計要件を満たし、ほぼ市販できるものであった」  「モーターショーの反響がすごかった。結果、経営トップから量産開発へのゴーサインが出た」     この流れがあって、2000年2月から市販に向けて本格的な開発が始まったってことみたい。  量産は決まってなかったのにそれ前提に設計するって気合の入り方がすごいな。  それほどこのコンセプトモデルにかける情熱がハンパないってことだね。  ちなみに1999年の東京モーターショーでの出品車は『KOPEN』で2001年の出品車からは『Copen』の表記になっている。  KOPENという表記は当時のダイハツ新宮社長の発案で「K(軽自動車)のオープンだからKOPENでいいんじゃないか」という感じだったらしい。  市販するにあたって商品企画側から「軽という名前にこだわらずに、より広がりをもたせたいからCompact(コンパクト)なオープンとして、Copenの表記に変わった」  なおダイハツではCopenを「Compact Open Carの略。CoupeとOpenの両方の良さをあわせ持つクルマ」と説明している。      他の担当デザイナー、ダイハツ・デザイン部・第1デザイン室主担当員の山本叔弘氏(初代『オプティ』、3代目ミラ、『ラガー』、『ネイキッド』などのエクステリアを担当していた方)によると、   「私はスポーツカーが好きで、ダイハツに入社以来ずっと、自分の手でスポーツカーを作ってみたいと思っていた。1991年の東京モーターショー出品車『X-021』、97年の『FR-X』にも携わったが、残念ながら量産化には至らなかった」  「そして量産を可能にするために当時の『ミラ』をベースに、プラットフォームを共通化して作ったのが99年の『KOPEN』コンセプトだった」  「当時ダイハツとしても、軽ナンバーワンといわれるスズキを追い越そうというムードがあった。コペンの量産は、ダイハツのイメージをいい方向に導くためのクルマとしてもタイミングが良かった」  (山本氏は初代『オプティ』、3代目ミラ、『ラガー』、『ネイキッド』などのエクステリアを担当している。)  「オープンスポーツカーと言うと、ホンダ『S2000』やマツダ『ロードスター』がありますが、大排気量のエンジンを積んで、加速性能のトップを狙うような、スパルタンでハードなクルマを目指していたわけではないんです」  「小さなクルマで、若い人からお年寄りまで広い年代の方まで、ドライブを楽しむことが出来るクルマ。そして長い期間にわたって所有して、ずっと連れ添っていくような、いわばペットのような存在のクルマに仕上げたかった」という。  「そのためにもスタイリングは親しみを感じるようなデザインにしました」と語る。     コペンのデザインがアウディの『TT』に似ていると言われた山本叔弘氏は、     「意識しなかったと言えば嘘になりますが」  「しかし、もともとは『X-021』や『オプティ』(先代)などでダイハツが使い始めた造形。このお椀を伏せたような造形は、ダイハツのアイデンティティだと思っています」  「TTのデザインはジオメトリックで、直定規とコンパスで描いたようなラインが特徴ですが、これだとすぐに飽きてしまう。買った人がクルマと長く付き合っていくにはもう少し情感的であるべきだと思う」  「結果的に出てきたカタチが似通っているのは否定しませんが、コペンのほうがラインも面作りも情感的でゆるやか。凸面から凹面への変化の仕方などにも気を使っている」  「全体のシルエットもそうなのですが、ディティールに至るまで円や楕円をテーマに使っています。これは初代『オプティ』や1991年の東京モーターショーの『X-021』でも使い、ダイハツのアイデンティティーだと考えています」  「コペンはスポーツカーであり、スポーツカーは機能的なデザインであるべきだと思います。と同時に、円は機能を感じる形だと思うのです。そのために、コペンはヘッドライトからミラー、グリルのパターンにまで円や楕円を多用しています」      「『コペン』のアイデアスケッチを描き始める前に、スタイリングにどのようなことが必要か考えました。コペンは軽自動車ですが、どうしても軽自動車は一般的にチープでペラペラで安っぽいという印象があります。しかし例えばポルシェ『356』やフィアット『500』、ローバー『ミニ』などは小さくてもそれなりの存在感がありますよね?」  「そこから、走りを意識したスタイリング、地面にふんばった感じ、カタマリ感などが必要と考えました。また小さい子供でも絵が描けるようなシンプルなカタチも重要だと思います」  「そしてこのスタイリングにたどり着きました。お椀を伏せたようなカタチで、安定感のあるスタイリング。それでいて親しみも感じる。遠目で見て存在感のあるカタチと面質にもこだわりました」          たしかにオプティは丸っこい。  この流れをくんでのコペンのデザインだったんだね。  確かにコペンは円を意識しているのがよーくわかる。  小さい子供がアンパンマンやドラえもんが好きなのは形が丸だから本能的に親しみやすい形ってことなんだな。  オッパイや乳輪も丸だもんな。  そんな丸や塊感を意識したこんな車に乗りたい!というデザイナーの夢から生まれた車コペン。  いまだに愛されていますよ!狙い通りだ!  まぁその丸いせいでリアの空力が絶望的なんですがそれはしゃーない。    そんなコペンはイギリスでも発売された。  ヨーロッパの基準にあわせるためにエンジンをパワーアップ、内装にはレザーを採用。  日本の軽自動車は自主規制で最高出力が64psまでだが、ヨーロッパでは68psまで認められているのでエンジンをパワーアップ。  最高出力68ps/6000rpmのエンジンは最高速度170km/h。  0km/h-100km/hは11.7秒。  通常のコペンは11.97秒(AT)  新型の現行コペンは12.2秒(CVT)  参考  ホンダ ライフ(ターボ) 18.13 860kg    ちなみに0-400のタイムは以下  D-TOP(樹脂ルーフ無)17.767秒 800kg PWR12.312kg/ps  A-TOP(電動ルーフ)18.341秒 830kg PWR12.968kg/ps  (K-CARスペシャルVo.115より)  驚くべきことに、同じL880Kコペンでも30㎏違うだけで0.6秒近くも差が出るのだ。  やっぱり軽量なのはスポーティーなのだ。  重量の増える補強が嫌いな理由はこれだ。    話が逸れたが続き。  高級感を出すためにシートやドアの内側、ステアリングなどにレザーを使用。  お値段は1万2995ポンド(当時レートで244万円)。  コペンは2002年イギリスで開催されたモーターショーで高い評価を得て、欧州のディーラーからの引き合いも多かった。  右ハンドル車のみの輸出なのでイギリスでの販売が中心、年間1500台程度を見込んでいる。  一部はドイツやオーストラリアでも販売される。  最初は0.66リットルエンジンだったが、のちのヨーロッパ仕様にはDOHC・4気筒1.3リットルが搭載された。  全幅、全高は日本仕様と全く同じだが、64kWを発揮する1.3リットルエンジンを搭載する為、ボンネット上のパワーバルジが大型化。  フロントバンパーの大型化により結果、全長は45mm延長され3440mmになったと共に、排気量の大きい4気筒エンジンを搭載した事により車重も1040kgに増えている。        この愛され続けているコペン、工場はなんと組み立ては熟練技能者の手作りで生産。  少ない車種を効率良く生産するための手法だが、生産台数が少ない車種ならではの味わいもありそうだ。  コペンの販売計画は月間500台でダイハツとしても「台数は期待していない」という。  このため「生産面でも高品質なものを」という思い入れの強いモデルになっていてコペンは専用工場で生産されることになった。  「エキスパートセンター」と呼ばれるもので大阪府池田町にあるダイハツ本社工場である。  生産工程のうち溶接や塗装は通常の量産ラインで行うが、組立だけは社内の難しい技能試験をパスした熟練技能者が手作業で行う。  高技能を要するCO2溶接、アクティブトップ機構の配線・調節、各部の剛性感・操作音・質感の造りこみ、ボディの組付け・組み立て工程を有資格者のみで行っている。  組立ラインではコンピュータの診断、締め付け作業の確実性など、各工程で熟練工が行った作業を自分自身で検査し、作業記録を残すという自己完結工程を取ることで、徹底した品質管理を行う。    アクティブトップなど、精密な組み立てが要求される部分が多いことが専用工場設立のきっかけとなったが、今後はコペンに端を発するダイハツのプレミアムスモール戦略を支える重要拠点となることだろう。  コペンは開発者が夢を追ったクルマであると同時に技能者が磨き上げた腕を披露するクルマでもある。  高品質、スペシャリティ性がコペンのセールスポイントでもあるわけだ。  もう誕生から生産までがこだわりの塊なんだねコペンは。  コペンは10年で約5万8000台を生産していた。        これからは発売されなかったコンセプトモデルのお話。  黄色いレーシーなコンセプトモデル『Copen SARD SPECIAL』  エンジンはYRVのターボエンジンの1.3リットル直4ターボエンジンを搭載し140馬力!  860㎏の車重なのでめちゃ速そう。  リアにGTウィング、サイドにオーバーフェンダーを装着。  じつはこれは全日本GT選手権レースのチューニングカーデモランに出走したワンオフモデル。  あるダイハツのデザイナーは「何とかしてコペン1300を商品化したいと思っています。今回のショーでいい反響を集めたい」と語った。  これがきっかけで英国での1.3リットル版が発売になったのかな?      もう一つのコンセプトモデルはワイドボディの「コペンZZ」。  ZZという文字に、未知数の魅力と走りの実現という思いが込められている。  ワイドボディのコンセプトモデルのコペンZZは、コペンをベースに前後70mmずつトレッドを拡大。さらにポルシェターボなみに張り出した前後フェンダーで全幅は1600mmとなったとともに、前後大型バンパーにより全長は3550mmに延長。  デザイン部担当の永田潤取締役「いつも軽自動車ばかりやっており、コンパクトにまとめる傾向が強かったのですが、今回は我々のパワーを見せよう、ということで“魅力的な踏ん張り感”を表現してみました。デザイン上のキーワードは“塊と力強さ”です」  力強さを表現しながらもコペン本来の可愛らしい持ち味はしっかり継承。  コンセプトモデルという事で各部を軽量化した結果、車重は880kgに押さえられた。  77kWを発揮する1.5リットルDOHCエンジンを搭載する。  なお排気量拡大版コペンの日本投入は、長らく求められているが具体化していない。  ダイハツでは「盛り上がってくれば……」と含みのある発言をしている。  ダイハツ『コペンZZ』のデザインコンセプトは、コペンを基本に踏ん張り感や、線使いで気持ちよさや伸びやかさを表現すること。  ダイハツデザイン部第1スタジオの小貫征吾さんは「軽のコペンの基本的な線使いやグラフィックスは活かしつつ、フェンダーの盛り上がりで踏ん張り感、150mm伸びた全長で気持ちよく伸びやかな線使いをしています。フロント、リアバンパーとも伸びています」と語る。  「インテリアの変更は、基本的には表皮だけですが、より軽快に明るい色使いをしています」   グラマラスなボディとマフラー辺りのバンパーがいいね!  でも社外マフラーにしたら出口サイズが合わないと大変そう笑  いや、そこはメーカーがマフラー出口を合わせてくるか。


もう一つのコンセプトモデルはワイドボディの「コペンZZ」。

ZZという文字に、未知数の魅力と走りの実現という思いが込められている。

ワイドボディのコンセプトモデルのコペンZZは、コペンをベースに前後70mmずつトレッドを拡大。さらにポルシェターボなみに張り出した前後フェンダーで全幅は1600mmとなったとともに、前後大型バンパーにより全長は3550mmに延長。

デザイン部担当の永田潤取締役はこう言った。

「いつも軽自動車ばかりやっており、コンパクトにまとめる傾向が強かったのですが、今回は我々のパワーを見せよう、ということで“魅力的な踏ん張り感”を表現してみました。デザイン上のキーワードは“塊と力強さ”です」

力強さを表現しながらもコペン本来の可愛らしい持ち味はしっかり継承。

コンセプトモデルという事で各部を軽量化した結果、車重は880kgに押さえられた。

77kWを発揮する1.5リットルDOHCエンジンを搭載する。

なお排気量拡大版コペンの日本投入は、長らく求められているが具体化していない。

ダイハツでは「盛り上がってくれば……」と含みのある発言をしている。

ダイハツ『コペンZZ』のデザインコンセプトは、コペンを基本に踏ん張り感や、線使いで気持ちよさや伸びやかさを表現すること。


ダイハツデザイン部第1スタジオの小貫征吾氏の発言。

「軽のコペンの基本的な線使いやグラフィックスは活かしつつ、フェンダーの盛り上がりで踏ん張り感、150mm伸びた全長で気持ちよく伸びやかな線使いをしています。フロント、リアバンパーとも伸びています」

「インテリアの変更は、基本的には表皮だけですが、より軽快に明るい色使いをしています」


グラマラスなボディとマフラー辺りのバンパーがいいね!

でも社外マフラーにしたら出口サイズが合わないと大変そう笑

いや、そこはメーカーがマフラー出口を合わせてくるか。

最小のボディに、最大の夢を   新緑の匂い。 朝霧の冷気。 潮の声。 都市の快活。 朝日の力感。 夕陽の哀愁。  どうぞ味わってください、刻々と移り変わる光と風のドラマを、 全感覚で。   一体感に満ちあふれる痛快な走りの中で。   それは、あなたのすぐ隣にある、 夢への扉。  そしてそれは、走りを愛し、 スモールカーの可能性に挑んできた私たちDAIHATSU が、 ずっと創りたかった夢のクルマ。  卓越の運動性能とアクティブトップ。  操る楽しさと持つ悦びを、高密度に、誰にも近く。  「最小のボディに、最大の夢を」。その思いが、ここに結晶しました。  世界最小 電動開閉式ハードトップ・オープンスポーツ、 Copen 誕生。    『コペン』誕生のいきさつはダイハツ・デザイン部主査(デザインのまとめ役)の石崎弘文氏の発言を見てみよう。     「社内の商品企画部門からではなく、こんなクルマに乗りたいというデザイナーからの夢から生まれた」  「そもそものきっかけは1999年の東京モーターショー。出品車の準備が始まる1998年の6月頃、デザイナー達から『こんなクルマを作りたい』という希望があった。そこから生まれたのが、ショーに出品された『Kopen』(コペン・市販車と表記が異なる)だった」  「Kopenの安定感や親しみのあるデザインは、初代『オプティ』のスタイリングテーマを追ったもの。量産は決まっていなかったが、デザインは量産を前提に設計要件を満たし、ほぼ市販できるものであった」  「モーターショーの反響がすごかった。結果、経営トップから量産開発へのゴーサインが出た」     この流れがあって、2000年2月から市販に向けて本格的な開発が始まったってことみたい。  量産は決まってなかったのにそれ前提に設計するって気合の入り方がすごいな。  それほどこのコンセプトモデルにかける情熱がハンパないってことだね。  ちなみに1999年の東京モーターショーでの出品車は『KOPEN』で2001年の出品車からは『Copen』の表記になっている。  KOPENという表記は当時のダイハツ新宮社長の発案で「K(軽自動車)のオープンだからKOPENでいいんじゃないか」という感じだったらしい。  市販するにあたって商品企画側から「軽という名前にこだわらずに、より広がりをもたせたいからCompact(コンパクト)なオープンとして、Copenの表記に変わった」  なおダイハツではCopenを「Compact Open Carの略。CoupeとOpenの両方の良さをあわせ持つクルマ」と説明している。      他の担当デザイナー、ダイハツ・デザイン部・第1デザイン室主担当員の山本叔弘氏(初代『オプティ』、3代目ミラ、『ラガー』、『ネイキッド』などのエクステリアを担当していた方)によると、   「私はスポーツカーが好きで、ダイハツに入社以来ずっと、自分の手でスポーツカーを作ってみたいと思っていた。1991年の東京モーターショー出品車『X-021』、97年の『FR-X』にも携わったが、残念ながら量産化には至らなかった」  「そして量産を可能にするために当時の『ミラ』をベースに、プラットフォームを共通化して作ったのが99年の『KOPEN』コンセプトだった」  「当時ダイハツとしても、軽ナンバーワンといわれるスズキを追い越そうというムードがあった。コペンの量産は、ダイハツのイメージをいい方向に導くためのクルマとしてもタイミングが良かった」  (山本氏は初代『オプティ』、3代目ミラ、『ラガー』、『ネイキッド』などのエクステリアを担当している。)  「オープンスポーツカーと言うと、ホンダ『S2000』やマツダ『ロードスター』がありますが、大排気量のエンジンを積んで、加速性能のトップを狙うような、スパルタンでハードなクルマを目指していたわけではないんです」  「小さなクルマで、若い人からお年寄りまで広い年代の方まで、ドライブを楽しむことが出来るクルマ。そして長い期間にわたって所有して、ずっと連れ添っていくような、いわばペットのような存在のクルマに仕上げたかった」という。  「そのためにもスタイリングは親しみを感じるようなデザインにしました」と語る。     コペンのデザインがアウディの『TT』に似ていると言われた山本叔弘氏は、     「意識しなかったと言えば嘘になりますが」  「しかし、もともとは『X-021』や『オプティ』(先代)などでダイハツが使い始めた造形。このお椀を伏せたような造形は、ダイハツのアイデンティティだと思っています」  「TTのデザインはジオメトリックで、直定規とコンパスで描いたようなラインが特徴ですが、これだとすぐに飽きてしまう。買った人がクルマと長く付き合っていくにはもう少し情感的であるべきだと思う」  「結果的に出てきたカタチが似通っているのは否定しませんが、コペンのほうがラインも面作りも情感的でゆるやか。凸面から凹面への変化の仕方などにも気を使っている」  「全体のシルエットもそうなのですが、ディティールに至るまで円や楕円をテーマに使っています。これは初代『オプティ』や1991年の東京モーターショーの『X-021』でも使い、ダイハツのアイデンティティーだと考えています」  「コペンはスポーツカーであり、スポーツカーは機能的なデザインであるべきだと思います。と同時に、円は機能を感じる形だと思うのです。そのために、コペンはヘッドライトからミラー、グリルのパターンにまで円や楕円を多用しています」      「『コペン』のアイデアスケッチを描き始める前に、スタイリングにどのようなことが必要か考えました。コペンは軽自動車ですが、どうしても軽自動車は一般的にチープでペラペラで安っぽいという印象があります。しかし例えばポルシェ『356』やフィアット『500』、ローバー『ミニ』などは小さくてもそれなりの存在感がありますよね?」  「そこから、走りを意識したスタイリング、地面にふんばった感じ、カタマリ感などが必要と考えました。また小さい子供でも絵が描けるようなシンプルなカタチも重要だと思います」  「そしてこのスタイリングにたどり着きました。お椀を伏せたようなカタチで、安定感のあるスタイリング。それでいて親しみも感じる。遠目で見て存在感のあるカタチと面質にもこだわりました」          たしかにオプティは丸っこい。  この流れをくんでのコペンのデザインだったんだね。  確かにコペンは円を意識しているのがよーくわかる。  小さい子供がアンパンマンやドラえもんが好きなのは形が丸だから本能的に親しみやすい形ってことなんだな。  オッパイや乳輪も丸だもんな。  そんな丸や塊感を意識したこんな車に乗りたい!というデザイナーの夢から生まれた車コペン。  いまだに愛されていますよ!狙い通りだ!  まぁその丸いせいでリアの空力が絶望的なんですがそれはしゃーない。    そんなコペンはイギリスでも発売された。  ヨーロッパの基準にあわせるためにエンジンをパワーアップ、内装にはレザーを採用。  日本の軽自動車は自主規制で最高出力が64psまでだが、ヨーロッパでは68psまで認められているのでエンジンをパワーアップ。  最高出力68ps/6000rpmのエンジンは最高速度170km/h。  0km/h-100km/hは11.7秒。  通常のコペンは11.97秒(AT)  新型の現行コペンは12.2秒(CVT)  参考  ホンダ ライフ(ターボ) 18.13 860kg    ちなみに0-400のタイムは以下  D-TOP(樹脂ルーフ無)17.767秒 800kg PWR12.312kg/ps  A-TOP(電動ルーフ)18.341秒 830kg PWR12.968kg/ps  (K-CARスペシャルVo.115より)  驚くべきことに、同じL880Kコペンでも30㎏違うだけで0.6秒近くも差が出るのだ。  やっぱり軽量なのはスポーティーなのだ。  重量の増える補強が嫌いな理由はこれだ。    話が逸れたが続き。  高級感を出すためにシートやドアの内側、ステアリングなどにレザーを使用。  お値段は1万2995ポンド(当時レートで244万円)。  コペンは2002年イギリスで開催されたモーターショーで高い評価を得て、欧州のディーラーからの引き合いも多かった。  右ハンドル車のみの輸出なのでイギリスでの販売が中心、年間1500台程度を見込んでいる。  一部はドイツやオーストラリアでも販売される。  最初は0.66リットルエンジンだったが、のちのヨーロッパ仕様にはDOHC・4気筒1.3リットルが搭載された。  全幅、全高は日本仕様と全く同じだが、64kWを発揮する1.3リットルエンジンを搭載する為、ボンネット上のパワーバルジが大型化。  フロントバンパーの大型化により結果、全長は45mm延長され3440mmになったと共に、排気量の大きい4気筒エンジンを搭載した事により車重も1040kgに増えている。        この愛され続けているコペン、工場はなんと組み立ては熟練技能者の手作りで生産。  少ない車種を効率良く生産するための手法だが、生産台数が少ない車種ならではの味わいもありそうだ。  コペンの販売計画は月間500台でダイハツとしても「台数は期待していない」という。  このため「生産面でも高品質なものを」という思い入れの強いモデルになっていてコペンは専用工場で生産されることになった。  「エキスパートセンター」と呼ばれるもので大阪府池田町にあるダイハツ本社工場である。  生産工程のうち溶接や塗装は通常の量産ラインで行うが、組立だけは社内の難しい技能試験をパスした熟練技能者が手作業で行う。  高技能を要するCO2溶接、アクティブトップ機構の配線・調節、各部の剛性感・操作音・質感の造りこみ、ボディの組付け・組み立て工程を有資格者のみで行っている。  組立ラインではコンピュータの診断、締め付け作業の確実性など、各工程で熟練工が行った作業を自分自身で検査し、作業記録を残すという自己完結工程を取ることで、徹底した品質管理を行う。    アクティブトップなど、精密な組み立てが要求される部分が多いことが専用工場設立のきっかけとなったが、今後はコペンに端を発するダイハツのプレミアムスモール戦略を支える重要拠点となることだろう。  コペンは開発者が夢を追ったクルマであると同時に技能者が磨き上げた腕を披露するクルマでもある。  高品質、スペシャリティ性がコペンのセールスポイントでもあるわけだ。  もう誕生から生産までがこだわりの塊なんだねコペンは。  コペンは10年で約5万8000台を生産していた。        これからは発売されなかったコンセプトモデルのお話。  黄色いレーシーなコンセプトモデル『Copen SARD SPECIAL』  エンジンはYRVのターボエンジンの1.3リットル直4ターボエンジンを搭載し140馬力!  860㎏の車重なのでめちゃ速そう。  リアにGTウィング、サイドにオーバーフェンダーを装着。  じつはこれは全日本GT選手権レースのチューニングカーデモランに出走したワンオフモデル。  あるダイハツのデザイナーは「何とかしてコペン1300を商品化したいと思っています。今回のショーでいい反響を集めたい」と語った。  これがきっかけで英国での1.3リットル版が発売になったのかな?      もう一つのコンセプトモデルはワイドボディの「コペンZZ」。  ZZという文字に、未知数の魅力と走りの実現という思いが込められている。  ワイドボディのコンセプトモデルのコペンZZは、コペンをベースに前後70mmずつトレッドを拡大。さらにポルシェターボなみに張り出した前後フェンダーで全幅は1600mmとなったとともに、前後大型バンパーにより全長は3550mmに延長。  デザイン部担当の永田潤取締役「いつも軽自動車ばかりやっており、コンパクトにまとめる傾向が強かったのですが、今回は我々のパワーを見せよう、ということで“魅力的な踏ん張り感”を表現してみました。デザイン上のキーワードは“塊と力強さ”です」  力強さを表現しながらもコペン本来の可愛らしい持ち味はしっかり継承。  コンセプトモデルという事で各部を軽量化した結果、車重は880kgに押さえられた。  77kWを発揮する1.5リットルDOHCエンジンを搭載する。  なお排気量拡大版コペンの日本投入は、長らく求められているが具体化していない。  ダイハツでは「盛り上がってくれば……」と含みのある発言をしている。  ダイハツ『コペンZZ』のデザインコンセプトは、コペンを基本に踏ん張り感や、線使いで気持ちよさや伸びやかさを表現すること。  ダイハツデザイン部第1スタジオの小貫征吾さんは「軽のコペンの基本的な線使いやグラフィックスは活かしつつ、フェンダーの盛り上がりで踏ん張り感、150mm伸びた全長で気持ちよく伸びやかな線使いをしています。フロント、リアバンパーとも伸びています」と語る。  「インテリアの変更は、基本的には表皮だけですが、より軽快に明るい色使いをしています」   グラマラスなボディとマフラー辺りのバンパーがいいね!  でも社外マフラーにしたら出口サイズが合わないと大変そう笑  いや、そこはメーカーがマフラー出口を合わせてくるか。

最小のボディに、最大の夢を   新緑の匂い。 朝霧の冷気。 潮の声。 都市の快活。 朝日の力感。 夕陽の哀愁。  どうぞ味わってください、刻々と移り変わる光と風のドラマを、 全感覚で。   一体感に満ちあふれる痛快な走りの中で。   それは、あなたのすぐ隣にある、 夢への扉。  そしてそれは、走りを愛し、 スモールカーの可能性に挑んできた私たちDAIHATSU が、 ずっと創りたかった夢のクルマ。  卓越の運動性能とアクティブトップ。  操る楽しさと持つ悦びを、高密度に、誰にも近く。  「最小のボディに、最大の夢を」。その思いが、ここに結晶しました。  世界最小 電動開閉式ハードトップ・オープンスポーツ、 Copen 誕生。    『コペン』誕生のいきさつはダイハツ・デザイン部主査(デザインのまとめ役)の石崎弘文氏の発言を見てみよう。     「社内の商品企画部門からではなく、こんなクルマに乗りたいというデザイナーからの夢から生まれた」  「そもそものきっかけは1999年の東京モーターショー。出品車の準備が始まる1998年の6月頃、デザイナー達から『こんなクルマを作りたい』という希望があった。そこから生まれたのが、ショーに出品された『Kopen』(コペン・市販車と表記が異なる)だった」  「Kopenの安定感や親しみのあるデザインは、初代『オプティ』のスタイリングテーマを追ったもの。量産は決まっていなかったが、デザインは量産を前提に設計要件を満たし、ほぼ市販できるものであった」  「モーターショーの反響がすごかった。結果、経営トップから量産開発へのゴーサインが出た」     この流れがあって、2000年2月から市販に向けて本格的な開発が始まったってことみたい。  量産は決まってなかったのにそれ前提に設計するって気合の入り方がすごいな。  それほどこのコンセプトモデルにかける情熱がハンパないってことだね。  ちなみに1999年の東京モーターショーでの出品車は『KOPEN』で2001年の出品車からは『Copen』の表記になっている。  KOPENという表記は当時のダイハツ新宮社長の発案で「K(軽自動車)のオープンだからKOPENでいいんじゃないか」という感じだったらしい。  市販するにあたって商品企画側から「軽という名前にこだわらずに、より広がりをもたせたいからCompact(コンパクト)なオープンとして、Copenの表記に変わった」  なおダイハツではCopenを「Compact Open Carの略。CoupeとOpenの両方の良さをあわせ持つクルマ」と説明している。      他の担当デザイナー、ダイハツ・デザイン部・第1デザイン室主担当員の山本叔弘氏(初代『オプティ』、3代目ミラ、『ラガー』、『ネイキッド』などのエクステリアを担当していた方)によると、   「私はスポーツカーが好きで、ダイハツに入社以来ずっと、自分の手でスポーツカーを作ってみたいと思っていた。1991年の東京モーターショー出品車『X-021』、97年の『FR-X』にも携わったが、残念ながら量産化には至らなかった」  「そして量産を可能にするために当時の『ミラ』をベースに、プラットフォームを共通化して作ったのが99年の『KOPEN』コンセプトだった」  「当時ダイハツとしても、軽ナンバーワンといわれるスズキを追い越そうというムードがあった。コペンの量産は、ダイハツのイメージをいい方向に導くためのクルマとしてもタイミングが良かった」  (山本氏は初代『オプティ』、3代目ミラ、『ラガー』、『ネイキッド』などのエクステリアを担当している。)  「オープンスポーツカーと言うと、ホンダ『S2000』やマツダ『ロードスター』がありますが、大排気量のエンジンを積んで、加速性能のトップを狙うような、スパルタンでハードなクルマを目指していたわけではないんです」  「小さなクルマで、若い人からお年寄りまで広い年代の方まで、ドライブを楽しむことが出来るクルマ。そして長い期間にわたって所有して、ずっと連れ添っていくような、いわばペットのような存在のクルマに仕上げたかった」という。  「そのためにもスタイリングは親しみを感じるようなデザインにしました」と語る。     コペンのデザインがアウディの『TT』に似ていると言われた山本叔弘氏は、     「意識しなかったと言えば嘘になりますが」  「しかし、もともとは『X-021』や『オプティ』(先代)などでダイハツが使い始めた造形。このお椀を伏せたような造形は、ダイハツのアイデンティティだと思っています」  「TTのデザインはジオメトリックで、直定規とコンパスで描いたようなラインが特徴ですが、これだとすぐに飽きてしまう。買った人がクルマと長く付き合っていくにはもう少し情感的であるべきだと思う」  「結果的に出てきたカタチが似通っているのは否定しませんが、コペンのほうがラインも面作りも情感的でゆるやか。凸面から凹面への変化の仕方などにも気を使っている」  「全体のシルエットもそうなのですが、ディティールに至るまで円や楕円をテーマに使っています。これは初代『オプティ』や1991年の東京モーターショーの『X-021』でも使い、ダイハツのアイデンティティーだと考えています」  「コペンはスポーツカーであり、スポーツカーは機能的なデザインであるべきだと思います。と同時に、円は機能を感じる形だと思うのです。そのために、コペンはヘッドライトからミラー、グリルのパターンにまで円や楕円を多用しています」      「『コペン』のアイデアスケッチを描き始める前に、スタイリングにどのようなことが必要か考えました。コペンは軽自動車ですが、どうしても軽自動車は一般的にチープでペラペラで安っぽいという印象があります。しかし例えばポルシェ『356』やフィアット『500』、ローバー『ミニ』などは小さくてもそれなりの存在感がありますよね?」  「そこから、走りを意識したスタイリング、地面にふんばった感じ、カタマリ感などが必要と考えました。また小さい子供でも絵が描けるようなシンプルなカタチも重要だと思います」  「そしてこのスタイリングにたどり着きました。お椀を伏せたようなカタチで、安定感のあるスタイリング。それでいて親しみも感じる。遠目で見て存在感のあるカタチと面質にもこだわりました」          たしかにオプティは丸っこい。  この流れをくんでのコペンのデザインだったんだね。  確かにコペンは円を意識しているのがよーくわかる。  小さい子供がアンパンマンやドラえもんが好きなのは形が丸だから本能的に親しみやすい形ってことなんだな。  オッパイや乳輪も丸だもんな。  そんな丸や塊感を意識したこんな車に乗りたい!というデザイナーの夢から生まれた車コペン。  いまだに愛されていますよ!狙い通りだ!  まぁその丸いせいでリアの空力が絶望的なんですがそれはしゃーない。    そんなコペンはイギリスでも発売された。  ヨーロッパの基準にあわせるためにエンジンをパワーアップ、内装にはレザーを採用。  日本の軽自動車は自主規制で最高出力が64psまでだが、ヨーロッパでは68psまで認められているのでエンジンをパワーアップ。  最高出力68ps/6000rpmのエンジンは最高速度170km/h。  0km/h-100km/hは11.7秒。  通常のコペンは11.97秒(AT)  新型の現行コペンは12.2秒(CVT)  参考  ホンダ ライフ(ターボ) 18.13 860kg    ちなみに0-400のタイムは以下  D-TOP(樹脂ルーフ無)17.767秒 800kg PWR12.312kg/ps  A-TOP(電動ルーフ)18.341秒 830kg PWR12.968kg/ps  (K-CARスペシャルVo.115より)  驚くべきことに、同じL880Kコペンでも30㎏違うだけで0.6秒近くも差が出るのだ。  やっぱり軽量なのはスポーティーなのだ。  重量の増える補強が嫌いな理由はこれだ。    話が逸れたが続き。  高級感を出すためにシートやドアの内側、ステアリングなどにレザーを使用。  お値段は1万2995ポンド(当時レートで244万円)。  コペンは2002年イギリスで開催されたモーターショーで高い評価を得て、欧州のディーラーからの引き合いも多かった。  右ハンドル車のみの輸出なのでイギリスでの販売が中心、年間1500台程度を見込んでいる。  一部はドイツやオーストラリアでも販売される。  最初は0.66リットルエンジンだったが、のちのヨーロッパ仕様にはDOHC・4気筒1.3リットルが搭載された。  全幅、全高は日本仕様と全く同じだが、64kWを発揮する1.3リットルエンジンを搭載する為、ボンネット上のパワーバルジが大型化。  フロントバンパーの大型化により結果、全長は45mm延長され3440mmになったと共に、排気量の大きい4気筒エンジンを搭載した事により車重も1040kgに増えている。        この愛され続けているコペン、工場はなんと組み立ては熟練技能者の手作りで生産。  少ない車種を効率良く生産するための手法だが、生産台数が少ない車種ならではの味わいもありそうだ。  コペンの販売計画は月間500台でダイハツとしても「台数は期待していない」という。  このため「生産面でも高品質なものを」という思い入れの強いモデルになっていてコペンは専用工場で生産されることになった。  「エキスパートセンター」と呼ばれるもので大阪府池田町にあるダイハツ本社工場である。  生産工程のうち溶接や塗装は通常の量産ラインで行うが、組立だけは社内の難しい技能試験をパスした熟練技能者が手作業で行う。  高技能を要するCO2溶接、アクティブトップ機構の配線・調節、各部の剛性感・操作音・質感の造りこみ、ボディの組付け・組み立て工程を有資格者のみで行っている。  組立ラインではコンピュータの診断、締め付け作業の確実性など、各工程で熟練工が行った作業を自分自身で検査し、作業記録を残すという自己完結工程を取ることで、徹底した品質管理を行う。    アクティブトップなど、精密な組み立てが要求される部分が多いことが専用工場設立のきっかけとなったが、今後はコペンに端を発するダイハツのプレミアムスモール戦略を支える重要拠点となることだろう。  コペンは開発者が夢を追ったクルマであると同時に技能者が磨き上げた腕を披露するクルマでもある。  高品質、スペシャリティ性がコペンのセールスポイントでもあるわけだ。  もう誕生から生産までがこだわりの塊なんだねコペンは。  コペンは10年で約5万8000台を生産していた。        これからは発売されなかったコンセプトモデルのお話。  黄色いレーシーなコンセプトモデル『Copen SARD SPECIAL』  エンジンはYRVのターボエンジンの1.3リットル直4ターボエンジンを搭載し140馬力!  860㎏の車重なのでめちゃ速そう。  リアにGTウィング、サイドにオーバーフェンダーを装着。  じつはこれは全日本GT選手権レースのチューニングカーデモランに出走したワンオフモデル。  あるダイハツのデザイナーは「何とかしてコペン1300を商品化したいと思っています。今回のショーでいい反響を集めたい」と語った。  これがきっかけで英国での1.3リットル版が発売になったのかな?      もう一つのコンセプトモデルはワイドボディの「コペンZZ」。  ZZという文字に、未知数の魅力と走りの実現という思いが込められている。  ワイドボディのコンセプトモデルのコペンZZは、コペンをベースに前後70mmずつトレッドを拡大。さらにポルシェターボなみに張り出した前後フェンダーで全幅は1600mmとなったとともに、前後大型バンパーにより全長は3550mmに延長。  デザイン部担当の永田潤取締役「いつも軽自動車ばかりやっており、コンパクトにまとめる傾向が強かったのですが、今回は我々のパワーを見せよう、ということで“魅力的な踏ん張り感”を表現してみました。デザイン上のキーワードは“塊と力強さ”です」  力強さを表現しながらもコペン本来の可愛らしい持ち味はしっかり継承。  コンセプトモデルという事で各部を軽量化した結果、車重は880kgに押さえられた。  77kWを発揮する1.5リットルDOHCエンジンを搭載する。  なお排気量拡大版コペンの日本投入は、長らく求められているが具体化していない。  ダイハツでは「盛り上がってくれば……」と含みのある発言をしている。  ダイハツ『コペンZZ』のデザインコンセプトは、コペンを基本に踏ん張り感や、線使いで気持ちよさや伸びやかさを表現すること。  ダイハツデザイン部第1スタジオの小貫征吾さんは「軽のコペンの基本的な線使いやグラフィックスは活かしつつ、フェンダーの盛り上がりで踏ん張り感、150mm伸びた全長で気持ちよく伸びやかな線使いをしています。フロント、リアバンパーとも伸びています」と語る。  「インテリアの変更は、基本的には表皮だけですが、より軽快に明るい色使いをしています」   グラマラスなボディとマフラー辺りのバンパーがいいね!  でも社外マフラーにしたら出口サイズが合わないと大変そう笑  いや、そこはメーカーがマフラー出口を合わせてくるか。


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初代コペンLA-880Kに乗っているその辺のモブキャラのコペンライフの日記です。 管理人についてはこちら

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